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裏側矯正 Lingual orthodontics

目立たない矯正で審美性を保ちます

裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着します。
そのため、矯正中でも表面から装置が見えません。

審美性を高く保ちながら矯正を行うことができるため、
「結婚式」、「成人式」、「就活」等イベントを控えている方、
人前に出る職業柄で矯正装置を見せたくない方におすすめの矯正治療です。

矯正装置が目立つことに抵抗を持ち、矯正治療をためらっていた方にも、
前向きな気持ちで治療を受けて頂き、美しい歯並びを実現します。

01 フルオーダーメイドの裏側矯正装置
「インコグニト(incognito)」より良い治療を

裏側矯正(裏側)矯正のイメージ画像

歯の裏側に装置をつけて行う矯正治療は「裏側矯正」「舌側矯正」「リンガルブラケット矯正」と呼ばれており、
周囲の方に気付かれずに治療を受けることが可能です。

吉祥寺矯正歯科クリニックの裏側矯正は、フルオーダーメイドの裏側矯正(舌側矯正装置「インコグニト(incognito)」で行います。

世界の裏側矯正治療を牽引するドイツ人歯科医師「Dr. Dirk Wiechmann」により2001年に開発され、現在に至るまで毎年改良されて進化しており、世界の90か国以上で採用されています。
インコグニトの装置はCAD/CAM先端技術を用いて、ドイツにてカスタムメイドされます。

非常に薄く設計された金合金のブラケットは、患者さまにとって快適で、発音に対する影響も従来の装置に比べると少なくなりました。
患者さまの負担を減らし、なおかつ短期間で歯を正確な位置に並べることができる画期的な矯正治療法です。

裏側矯正治療のメリット

矯正装置が見えない女性の笑顔

01 普段の生活で装置が見えない

裏側矯正の最大のメリットです。
これまで目立つ矯正装置が嫌で治療をためらっていた方、アナウンサー・キャビンアテンダントなど職業的に目立つ矯正装置に抵抗があった方にも安心して治療いただけます。
人と話したり食事をする時に気を使う、大きな口を開けて笑えないなどといった精神的なストレスが緩和されることで、矯正治療を前向きに捉えられるようになります。

食事のイメージ画像

02 虫歯になりにくい

表側からの矯正では、矯正装置の装着部分の歯磨きがうまくできずに虫歯になることがあります。
歯の裏側は歯の表面の一番かたい層であるエナメル質が表側より3倍も厚く、細菌の出す酸に強いという特色があるため、裏側矯正は虫歯になるリスクが低下します。
また、歯の裏側には唾液による自浄作用が活発なため、汚れが着きにくいことも理由の一つです。

傷みのない綺麗な歯の画像

03 舌癖防止になり、矯正後の後戻りのリスクが減る

歯の裏側を舌で押してしまう舌癖を、歯の裏側に付いた矯正装置が防止する役割も果たします。
治療がスムーズに進行できるようになるだけでなく、治療中に舌癖自体も同時に矯正されるため、装置を外した後の後戻りも防ぐことができます。

引き込むイメージ画像

04 矯正治療と同時にホワイトニングが可能

歯がきれいに並んでくると、当初は気にならなかった歯の色が気になってくる方もいらっしゃいます。
また、結婚式に向けて治療途中からホワイトニングを希望される方もいらっしゃいます。
表側に矯正装置がない裏側矯正なら、治療中いつでもホワイトニングをすることができます。

アクティビティ・スポーツのイメージ画像

05 スポーツの我慢が不要

ワイヤーとブラケットを用いた矯正の中でも、歯の裏側に装置がつく裏側矯正は、金属の装置が唇に当たることがなく、唇を傷つけにくい利点があります。
サッカーなどのボディコンタクトのあるスポーツでも治療中に楽しんでいただくくことができます。

裏側矯正治療の注意点

01 装着直後は違和感がでる

裏側に装置が付く裏側矯正は、装着直後は舌に装置が当たり違和感が生じます。正しい舌の位置は上顎の前歯より少し下がった位置であり、初めのうちに矯正装置が気になっても、正しい舌の位置へと落ち着いていきますのでご安心ください。また、食事の際に食べづらさを感じることが多いですが、1ヶ月ほどで慣れてきます。どの矯正装置でも同様ですが、食後の歯磨きは、徹底して習慣づけることが大切となります。

02 最初は装着が邪魔でしゃべりにくい

矯正装置が歯の裏側に付くため、装置の付けたては発音障害が出る場合があります。特に、舌を上の前歯の歯茎付近に付けて発音する、サ行やタ行、ラ行の場合には舌足らずな印象になることがありますが、2週間から1ヶ月ほど経過するとほとんどの方が装置に慣れ、話しにくさの問題は解決されます。

インコグニト(incognito)特徴

表彰式の画像

デジタルコンピューター3Dスキャン技術より、精密な装置が設計され、歯が短期間に正確な位置並んでゆく

インコグニトは完全オーダーメイドの装置です。ドイツに送られた患者さまの歯型は、3Dスキャンコンピュータで精密に計測され、コンピュータ上で治療後の理想的な歯並びを構築します。CAD/CAM等の特別なソフトウェアを用いて、患者様の歯の形に沿った精密な装置とワイヤーがつくられます。最新のデジタル技術により、非常に薄く設計された金合金のブラケットは、患者さまにとって快適で、発音に対する影響も従来の装置に比べると少なくなりました。また、歯に装置をつける位置に誤差がなくなり、歯は短期間のうちに正確に計画した位置に並んでいきます

デジタル設備の様子

前歯を引き込みやすく、理想的な口元が得られる

矯正治療では、歯を抜いてスペースを作り、そのスペース分だけ前歯を後ろに移動させるという方法を取ることがあります。裏側矯正では、装置が固定源となる奥歯を動きにくくするので、前歯をきちんと後ろに移動させることができ、前歯が引っ込みやすくなります。インコグニトシステムは、前歯の傾きを正確にコントロールすることが可能で、使用する装置やワイヤーは、それぞれの患者さまにとっての理想的な前歯の傾きをもたらすよう設計されています。歯が前に出ているいわゆる出っ歯の方で、なるべく口元のふくらみをおさえたいという場合には効果の高い治療方法です。

短期間での治療の様子

治療中に矯正装置が外れにくい

インコグニト の装置は、従来型の裏側矯正装置に比べて接着面積が大きいため、歯への接着力が強くなります。治療中に装置がはずれると、装置がはずれた歯が移動しなくなったり、外れた装置が動いて舌にあたり口内炎などの痛みがでることがありますが、このようなリスクが軽減されます。装置が外れないように接着面積は大きく、装置の厚みは、患者さまの口腔内の違和感が極力少なくなるように限界まで薄くつくられています

02 「裏側矯正」の治療費について

矯正治療は通常、自由診療のため保険は適用されません。
吉祥寺矯正歯科クリニックでは各種お支払い方法をご用意し、患者さまが不安を感じないような料金体制をとっております。
また、大人の矯正治療にも医療控除が適用される場合があります。詳しくは費用ページをご覧ください。

初診相談料

3,300円(税込)

矯正精密検査 及び 診断料

55,000円(税込)

ハーフリンガル矯正
(上顎:裏側矯正 下顎:唇側矯正)

1,430,000円(税込)

フルリンガル矯正
(上下顎:裏側矯正)

1,760,000円(税込)

症状により、基本技術料が変わる場合がございます。

矯正治療費を見る

03 裏側矯正のよくあるご質問

初診料や精密検査料はどこからかかってきますか?

A.

初診相談料は3300円(税込)となっております。カウンセラーや衛生士ではなく専門の先生による相談となります。

初診相談を受けられた後、精密検査を希望された場合に、検査・診断料として55000円(税込)の費用がかかります。
精密検査、当日にお支払いください。

ドクターチームの矯正だけではない他分野のスペシャリストとは具体的にどの分野ですか?

A.

口腔外科、麻酔科、小児歯科、歯内療法、補綴治療の分野です。経験豊富な歯科医師が対応いたします。
小規模の大学病院といったイメージをもっていただけるとわかりやすいと思います。

 

医師の専門性と治療の精度・再現性を最大限引き出せるよう、必要機材を完備しております。

当日予約はできますか?

A.

当日のご予約も承っております。診療の予約の状況によっては時間をずらしていただくこともあると思いますが、できるだけご希望に沿えるよう最善の努力を致します。特に痛みなどの症状がある場合、その旨を電話でお伝えいただければ応急処置を優先的に行います。

歯を抜くことはありますか?(抜歯矯正・非抜歯矯正)

A.

矯正治療のために健康な歯を抜歯することを、便宜抜歯(べんぎばっし)といいます。

当院では、できるだけ歯を抜かず、なるべく多くの歯を残せるように考えて矯正治療を行います。(親知らずの抜歯のみで可能な場合があります)
しかし、歯を抜く方がメリットがある場合も多くあります。どんなにガタガタの歯並びでも、ほとんどの場合、歯を抜かずに全ての歯を並べることができます。
ただし、もともと出っ歯で(前歯が前方に突出している状態)、唇を自然に閉じることが難しい場合(口唇閉鎖不全)、歯を抜かずに矯正すると、前よりもっと口元が出たように感じたり、治療後の歯並びの安定性が得られないことがあります。
そのような場合には、歯(主に小臼歯)を抜歯して治療した方が良い結果が得られます。矯正治療で便宜抜歯が行われるのは、前歯から数えて4~5番目に生えている小臼歯が多いです。この歯が、上下の歯の噛み合わせには最も影響がない歯だとされていることから、選ばれることが多くなっています。4番目の歯と5番目の歯は似ていますが、どちらを抜くかは重要です。

 

まだ使える小臼歯を抜歯することに抵抗を感じられることは当然であり、歯の数は多い方が良いという観点から見れば、抜歯はデメリットかもしれません。
しかしながら、正しい矯正治療を行えば、便宜抜歯をして矯正することのメリットはデメリットを上回り、美しい口元と歯並びの長期安定性を得ることができます。顎骨の幅は変わりませんので、無理に並べることで外側に並び、歯周病リスクが上がることが懸念されます。

 

当院では、歯を抜くか抜かないかに関し、歯のデコボコの度合いの他、前歯の角度、口元の形、奥歯の咬み合わせの状態などを詳細に検査し、ご希望の治療目標を総合的に判断して、治療をお受けになる患者さんご本人と保護者の方との話し合いにより決定しています。

 

正しく矯正をすれば、抜歯した隙間はすべて埋まり、傷も残りませんのでご安心ください。また、奥歯も前歯も正しい咬み合わせの状態に治療できます。

「しゃくれ(下顎前突)」は矯正で治りますか?

A.

骨格が原因となり、症状が重度の場合、外科手術を行う選択肢もあります。
外科矯正を行うと、見た目を大きく短期間で変化させることが可能ですが、体への負担やリスクが伴います。外科手術には抵抗がある方は、「しゃくれ」も矯正治療で十分治すことができますので、ご安心ください。もちろん、目立たない裏側矯正で治療することができます。

サージェリーファーストならびに手術回避といえば、吉祥寺矯正歯科クリニックです。

凸凹や出っ歯などを審美歯科(セラミック矯正)でも治せると聞いたのですが、矯正治療とどちらが良いのですか?

A.

短い期間で行うという意味では矯正するよりも差し歯にしたり、ラミネートベニアのほうが簡単かもしれません。

しかし、無理にかぶせたり見た目だけを重視してきれいにすると、かみ合わせなどの機能が十分でないことがあり、その状態での食事や、日常のかみ合わせで本来の方向とは違う力がかかることがあります。

これにより歯に負担を与え、歯の根から折れてしまうなどの問題点もあります。差し歯で短期間に解決するか、しっかりと矯正治療をするか。
患者さまの症状やニーズにもよりますので、どちらがいいとは一概には言えませんが、歯科医の立場からは美しさだけでなく機能性を兼ね備えた根本的な治療こそが患者さまの生涯の利益になると考えます。もちろんカウンセリング、診断後の治療については患者さん自身で判断していただきます。

裏側矯正は矯正治療中の審美性も問題ありません。また矯正治療中にホワイトニングを行うことも可能ですので、美意識の高い患者さまにもおすすめです。

芸能活動ならびに婚活のための短期間でのセラミック矯正、インプラント治療といえば、吉祥寺矯正歯科クリニックです。

裏側矯正(舌側矯正)は表側矯正よりも発音が難しいとききました。矯正中はずっと話しづらいですか?

A.

個人差はありますが装置を装着した直後は、発音は難しいかと思います。しかし3週間前後でほとんどの患者様は自然に発音ができるようになっています。舌癖が著明な患者様はMFT訓練をしていく中で遅くとも2ヶ月で通常通りしゃべれるようになられる患者様が多いです。また会話をする機会が多い患者様のなかには、さらに短期間で自然な会話に回復しています。

矯正治療中は口腔内のお手入れが難しそうで不安です。

A.

はじめは清掃方法に慣れが必要ですが、清掃指導もきちんと行いますのでご安心ください。また、調整で来院されたときにプラークが蓄積されている箇所があればその都度ご案内し歯ブラシ指導いたします。また、虫歯のリスクは表側より少ないと言われております。

当日急用が入ってしまいました。キャンセル料はかかりますか?

A.

予約日から1週間前までにご連絡をいただければ、キャンセル料はかかりません。予約の変更を承ります。

 

一方、1週間以内や予約当日にキャンセルされた患者さまと無断でキャンセルされた患者さまにつきましては、キャンセル料をいただきます。

予約状況の緩和と患者の皆さまにスムーズな治療受けていただくため、ご理解いただけますようお願いいたします。

 

予約の変更・キャンセルのお問い合わせにつきましては 予約日から1営業日前の17時までにメールや公式LINEにてご連絡ください。

1週間前キャンセル:3,000円(税込 3,300円)
当日キャンセル:5,000円(税込 5,500円)
無断キャンセル:10,000円(税込 11,000円)

歯に金属のワイヤーをつける治療は何年かかりますか?

A.

ワイヤーを装着する装置はマルチブラケット装置とよばれ、最も基本となる矯正装置です。歯の表面や裏側に特殊な接着剤を用いてブラケットを装着し、そこにワイヤーを通してゴムや細い針金で固定します。このワイヤーに力を加えて歯を動かし、美しい歯並びとかみ合わせを作ります。一般的に正確な診断の下、的確な治療が予定通り行われれば治療期間(動的矯正期間)は2年半~3年ほどになります。(医院によっては2カ月や3カ月に1回しか予約が取れなければ治療期間は最大3倍になります。)

 

また治療が終了しても、歯の位置を安定させるためにリテーナーという着脱可能な保定装置または着脱できない装置で固定をその後1~2年装着していただきます。これを保定期間(静的矯正期間)とよびます。その後も歯にパジャマを着せるようにリテーナーの夜間装着を続け、歯のメンテナンスにも定期的に通うことで良い歯並びが長期的に維持できます。

歯並びが良いとむし歯になりにくいといわれていますが、なぜですか?

A.

歯並びが良いと、歯の表面や歯と歯の間についた食べ物のカスや、むし歯の温床であるプラーク(歯垢)が溜まりにくくまた、清掃しやすい点があげられます。そして、歯ブラシの毛先やデンタルフロスが歯の隅々まで行き届きますし、歯と歯茎の境目も綺麗に磨けることでむし歯だけではなく歯周病の予防にもつながります。

 

他にも唾液が歯全体に行きわたることも理由の一つです。むし歯菌は食べ物から糖を取り込み、酸を作り出します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、むし歯の原因となりますが、唾液はこの酸を中和する作用があります。唾液の量が十分ならば、食後1時間ほどで口腔内のPHは正常に戻ります。唾液には様々な有効な成分が含まれており口腔環境を正常に保っています。

 

また、唾液にはカルシウムやリンなど歯を形成するミネラル分が溶け込んでおり、中和された歯の表面ではこのミネラルが結晶化し、エナメル質を補修・強化します。これを再石灰化とよび、酸によって痛みかけた歯が修復され、むし歯を防ぐことができるのです。

 

歯並びが良く、咀嚼が正しく十分に行われると、唾液の分泌も高まります。疾患としてシェーグレン症候群など、唾液の量が少なくなる疾患をお持ちの人や、ストレスや緊張により交感神経が有意になり唾液の性状が粘っこいタイプの人、鼻の疾患や舌癖による口呼吸を習慣とし、唾液が乾きやすい人は、歯並びが良くてもむし歯のリスクは高まるため、注意が必要です。

 

もしも、むし歯になっても、歯並びが良ければ早期発見がしやすく、治療も簡単です。歯並びが悪いと、歯が複雑に重なり合った部分は治療がしにくく、再発しやすくなります

痛みが少ない治療がありますか?

A.

矯正治療による痛みは2種類あります。

 

1つは装置によって力が加わることで歯が動くときの痛みです。だいたいは装着した
日の夜から2~3日は歯が浮くような違和感があり、硬いものは食べにくくなります。だいたい1週間ほどで痛みや違和感は消失します。

 

2つ目は装置が頬や唇、舌に当たることで生じる痛みです。口内炎が生じることもありますが、これも口腔内の粘膜が装置の感覚に慣れることで解決されます。また、矯正装置にワックスやギシグーといった保護材を使用することで痛みが解消されます。また、口内炎に関しては処方薬にて改善いたします。

 

また痛みの少ない矯正装置として提案されているものにセルフライゲーションシステムというものがあります。これはワイヤーとブラケットをゴムや針金でしばる結紮が必要ありません。このため摩擦抵抗が少なく加える力が小さくて済み、痛みが軽減されます。欠点としては一部分が金属製のため多少目立つことと、結紮のようにしっかりと歯と矯正装置を固定できないためトルクコントロール(歯軸を整える)が弱いことが挙げられます。治療精度としては落ちます。

「歯を抜かない矯正」の方が良い方法なのでしょうか?

A.

以前の矯正では約半数が抜歯の適応でした。しかし、インプラント矯正が導入されて大幅に改善されています。インプラント矯正治療とは、顎の適切な部分に生体親和性の高いチタン製のネジやプレートを埋め込み、それを固定源として歯やワイヤーを引っ張るため、患者様の協力なしに歯を動かせる方法です。しかし、それでも抜歯が必要なケースはあります。抜歯をせず無理に歯を並べることで歯槽骨内に歯がおさまらず、口元が突出したり、歯根みえてしまうことになるケースであれば抜歯の適応となるでしょう。

 

しかしながら、歯を抜かない矯正は患者様の願いであるとともに、矯正医の目標でもあります。ですが抜歯を選択しないと満足のいく治療結果が得られない場合は少なからずあります。担当医とよく話し合い、理解なさってから、最も適切な方法をご検討ください。非抜歯が正義ということはありません。正確な診断とともにメリット、デメリットをしっかり理解し治療を選択してください。

目立たない矯正治療はないのでしょうか?

A.

一般のマルチブラケット装置でも、白や透明のプラスチックやセラミックを使用するため、以前のようには目立たなくなりました。それでも気になる方のためには、裏側からの装置(裏側矯正・舌側矯正・リンガルブラケット装置)があります。

 

最新型として注目されているのはインコグニトとよばれるカスタムブラケット装置(フルオーダーメイド治療)です。歯の裏側は表側に比べ歯面に複雑な凹凸があり、既成のブラケットとワイヤーの調節に難しい面がありました。インコグニトは患者様の歯型をコンピューターに取り込み、ブラケットの位置とワイヤーのカーブをセットアップするカスタムメイドの矯正装置です。
裏側からの矯正には、装置の厚みがある分、舌を置くスペースが慣れるのに時間がかかる、装置を装着してから1ヵ月くらいはしゃべりづらい、口腔内清掃が表側よりも難しいなどの欠点がありましたが、インコグニトは薄くフラットなデザインのため患者様にとって快適になりました。また、裏側に装置があることで舌癖の改善もできるようになりました。

 

裏側からの矯正は費用も高く、歯科医師の技術の差が出やすい治療のため、希望する場合はリンガル矯正の経験が豊富な医療機関を訪ねてください。日本人は目立たない治療に強くこだわりがありますが、欧米では歯の健康管理である表からの矯正はむしろステータスシンボルです。矯正装置はご自身の症例に応じて最良のタイプを選択することが大切です。

ガミースマイル事例1 ガミースマイル事例2

「床矯正」でどこまで歯並びは良くなりますか?

A.

おそらく歯を裏側から押して歯列の乱れを治す着脱式の装置のことかと思われますが 効果は限局的で大まかな調整しかできないため永久歯の本格的な矯正治療には不向きです。歯列矯正の目的は単に見かけを綺麗にするのではなく、かみ合わせを正し、咀嚼機能を最大限に引き出すことです。そのためには歯の位置・角度・向きを三次元的に整え、計算された装置が求められます。マルチブラケット装置などの治療が結果的には確実性が高く、早道です。同様に美容歯科等で施術する「みかけの矯正」にも注意が必要です。歯根の位置は治療前と変わらないままのため仕上がりに不満が残り矯正歯科に来院される方もいます。被せ物などの治療した歯は矯正装置を接着しても外れやすく、矯正治療がスムーズに進みにくいです。確かにみかけの矯正は、治療期間が短期でありことが利点かもしれませんが、その後に歯科矯正を検討することも視野に入れて検討することをお勧めします。小児矯正で多く用いられるカモフラージュ治療のため再矯正を行わなければならない患者様が増加しているのも問題です。通常の異常な歯並びとは違う意図的に異常にされているため再治療の難易度もあがるため外科手術が逆に必要となってしまう患者様もいます。

引っ越し先でも治療を続けたいのですが、どうすればいいでしょうか?

A.

医療機関同士のネットワークで、引っ越し先の矯正歯科医院や大学病院を紹介してくれる場合があります。もしも不安であれば、日本矯正歯科学会のホームページで調べてみてください。しかしながら、引っ越し先からであっても遠方から通われる患者様はいらっしゃいます。医師によって方針や装置が全く同じとはいえないため、転院により治療が長引いたり費用が追加でかかる場合もあります。頻繁な通院ではありませんので、遠方からの通院もご検討いただけたら幸いです。

裏側矯正は表側矯正と比べて治療期間が長い?

A.

治療期間は原則的に変わりません。

裏側矯正装置は歯の裏側に装着するため、ひとつひとつの装置がオーダメイドです。また、歯の裏側はドクターにとって作業がしづらく設置自体も難しいため、時間がかかるイメージがありました。

確かに従来は「矯正治療がスタートするまでの期間」が多少長くはありましたが、技工過程へのデジタル技術の導入や、矯正装置の設置方法の工夫(インダイレクトボンディング)により、現在では期間の差はなくなりました。

むしろ裏側矯正は奥歯を支点として歯を引き込んでいくことが得意ですので、前歯部分は比較的早い段階で揃っていく特徴があります。
また、難易度の高い症状であっても外科矯正(サージェリーファースト)歯科矯正用アンカースクリューによる治療を組み合わせることによって、一般的な症状と同程度の期間で矯正を行うことも可能です。

矯正は年齢によって治療期間が変わるのでしょうか?

A.

大人の患者さまの治療期間は、矯正の方法・お口の状態により個人差はありますが、おおよそ1~3年です。
大規模の統計データや論文などでは、年齢による治療期間の差は示されてはおりません。
ご高齢のため、治療期間が長くなるといったことはありません。

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※「インコグニト・incognito」は3M unitek社の提供する裏側矯正治療システムですが、薬機法対象外となる”海外カスタムメイド矯正装置完成物”にあたるため、医薬品副作用被害救済制度の対象外の場合があります。
※平成29年医療法等の一部改正、平成25年薬機法公布(旧薬事法)に基づく日本矯正歯科学会の方針にしたがい、カスタムメイド矯正装置完成物、ならびに商品名の記載等について修正をおこなっています。日本矯正歯科学会の認定医ならびに臨床指導医は、日本矯正歯科学会の倫理規定に準拠する義務を負っています。

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