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こども矯正(小児矯正) Pediatric

01 こども矯正(小児矯正)について

子供の画像

八重歯・すきっ歯矯正治療治せます。

お子さんが無理なく続けていただけるよう、成長に合わせた矯正治療を行っております。お子さんの歯並びや咬み合わせについてのお悩み、矯正治療への不安等をお聞かせください。
また、こどもの代表的な歯列の症状・治療法について解説しておりますので、下記よりご覧ください。

こどもの歯列矯正期間開始する時期

スケジュールイメージ画像

こどもの歯列矯正期間どのくらい期間が必要?

こどもの歯列矯正(一期治療)の期間はお子さんの骨格や歯並びの状態によって開始時期が異なるため、多少の個人差はありますがおよそ1年~2年となります。

永久歯にすべて生え変わった後は、歯並びや咬み合わせの改善次第で第二期治療が必要となり、こちらはおよそ2~3年の期間が目安とされています。

こどもの歯列矯正を開始する時期は?

こども矯正(小児矯正)は、顎骨を整える「一期治療」と歯並びを整える「二期治療」の2つに分けられます。
一期治療を始める時期については、歯並びや骨格の関係で3~4歳の乳歯の時期から始める場合もありますが、一般的には6~7歳頃の永久歯に生え変わる時期が適正です。
それ以降の年齢でも一定の成果は得られますが、こどもの矯正は成長を利用して行うため、遅くても9歳頃までに始めた方が良い結果を得られやすくなります。二期治療については、一期治療からそのまま移行する場合と二期治療から開始する場合があり、永久歯が生え揃う10歳頃が適正となります。

子供の画像
子供の矯正で用いる装置のイメージ画像

こども矯正(小児矯正)で用いる装置矯正法について

吉祥寺矯正歯科クリニックのこども矯正(小児矯正)治療では、一般的なワイヤー装置や審美性に優れたマウスピース型の装置をはじめ、歯並びや顎の発育に悪影響を及ぼす悪癖を改善する筋機能療法(MFT)、悪癖を取り除くFence装置なども積極的に行なっております。

口腔内の状態やご要望を考慮し、お子さん一人ひとりに適切な装置や治療法をご提案いたします。

こども矯正(小児矯正)のメリット

レントゲンでみる骨格の写真

01 骨格から改善できる

成長を利用して骨格から改善が行えるため、歯並びが悪くなる根本的な原因を解消できます。成長が止まると顎骨の拡大は困難ですので、こども矯正(小児矯正)の特権と言えます。

治療の様子

02 痛みや負担を抑えられる

こどもは骨が柔らかいため、歯をスムーズに動かすことができます。そのため、歯の移動に伴う痛みや違和感を抑えることができます。

親子の笑顔

03 適応が早い

こどもは適応能力が高いため、矯正装置にもすぐに慣れ、違和感を感じにくくなります。さらに、矯正後の咬み合わせにも歯や歯茎、筋肉がすぐに馴染むのも特徴です。

こどもの笑顔

04 抜歯リスクを軽減できる

顎骨の成長を促し、永久歯が正常に生えるスペースを獲得することによって、抜歯リスクを軽減することができます。

矯正治療に伴う注意点について

  • 歯の移動に伴う違和感・鈍痛を感じる場合があります。

  • 矯正に伴い、多少の歯根吸収が生じる場合があります。

  • 取り外しが可能な装置については、決められた装着時間を守らなければ適切な治療結果が得られません。

  • 固定式の矯正装置は、歯磨きがしづらくなるため、虫歯や歯周病リスクが高くなる可能性があります。

  • 歯の移動に伴う違和感・鈍痛を感じる場合があります。

こども矯正(小児矯正)で使用する
ヘッドギアについて

ヘッドギアは、あごを固定源として、ゴムの力で上あごの奥歯(第一大臼歯)を後ろへ引っ張る装置です。
ヘッドギアは口の中に装着するフェイスボウと首のネックストラップまたは頭に付けるヘッドキャップから構成され、
成長の適切な時期に使用することによって、上顎の過剰な成長の抑制し、下顎とのバランスを整えることができます。
また、乳歯の早期脱落などで前方にずれてしまった奥歯の位置を後ろに動かすことで、将来永久歯の生えるスペースを確保する効果があります。

ヘッドギアは毎日続けて使うことが大切です。1日12時間ほどの装着で高い効果を発揮できるので、
お子さんの在宅時や睡眠時など無理のない使用で十分な効果が期待できます。

ヘッドギアは主に子こども矯正(小児矯正)での第一期治療で使用されますが、第二期治療や大人の矯正治療でも上顎の奥歯の位置を固定するために
補助的に使用することがあります。

02 「こども矯正(小児矯正)」の治療費について

矯正治療は通常、自由診療のため保険は適用されません。
吉祥寺矯正歯科クリニックでは各種お支払い方法をご用意し、患者さまが不安を感じないような料金体制をとっております。
詳しくは費用ページをご覧ください。

初診相談料

3,300円(税込)

矯正精密検査 及び 診断料

55,000円(税込)

こども矯正(小児矯正)

440,000円(税込)

症状により、基本技術料が変わる場合がございます。

矯正治療費を見る

03 こども矯正(小児矯正)のよくあるご質問

初診料や精密検査料はどこからかかってきますか?

A.

初診相談料は3300円(税込)となっております。カウンセラーや衛生士ではなく専門の先生による相談となります。

初診相談を受けられた後、精密検査を希望された場合に、検査・診断料として55000円(税込)の費用がかかります。
精密検査、当日にお支払いください。

日曜日にやっている日を確認する方法はありますか?

A.

直接クリニックにお電話していただく他、メールやLINEで確認していただけます。
日曜日は患者様のご予約希望が多く、早期に枠が埋まりやすくなっておりますので、お早めにご連絡いただければと思います。

ドクターチームの矯正だけではない他分野のスペシャリストとは具体的にどの分野ですか?

A.

口腔外科、麻酔科、小児歯科、歯内療法、補綴治療の分野です。経験豊富な歯科医師が対応いたします。
小規模の大学病院といったイメージをもっていただけるとわかりやすいと思います。

 

医師の専門性と治療の精度・再現性を最大限引き出せるよう、必要機材を完備しております。

診療中に小さな子どもを預けることはできますか?

A.

保育士などが在籍しておらず、また保育スペースもないため、ご両親の診療中に医院で預かることはできません。

一緒に診療室に入っていただくことは可能です。

当日予約はできますか?

A.

当日のご予約も承っております。診療の予約の状況によっては時間をずらしていただくこともあると思いますが、できるだけご希望に沿えるよう最善の努力を致します。特に痛みなどの症状がある場合、その旨を電話でお伝えいただければ応急処置を優先的に行います。

歯を抜くことはありますか?(抜歯矯正・非抜歯矯正)

A.

矯正治療のために健康な歯を抜歯することを、便宜抜歯(べんぎばっし)といいます。

当院では、できるだけ歯を抜かず、なるべく多くの歯を残せるように考えて矯正治療を行います。(親知らずの抜歯のみで可能な場合があります)
しかし、歯を抜く方がメリットがある場合も多くあります。どんなにガタガタの歯並びでも、ほとんどの場合、歯を抜かずに全ての歯を並べることができます。
ただし、もともと出っ歯で(前歯が前方に突出している状態)、唇を自然に閉じることが難しい場合(口唇閉鎖不全)、歯を抜かずに矯正すると、前よりもっと口元が出たように感じたり、治療後の歯並びの安定性が得られないことがあります。
そのような場合には、歯(主に小臼歯)を抜歯して治療した方が良い結果が得られます。矯正治療で便宜抜歯が行われるのは、前歯から数えて4~5番目に生えている小臼歯が多いです。この歯が、上下の歯の噛み合わせには最も影響がない歯だとされていることから、選ばれることが多くなっています。4番目の歯と5番目の歯は似ていますが、どちらを抜くかは重要です。

 

まだ使える小臼歯を抜歯することに抵抗を感じられることは当然であり、歯の数は多い方が良いという観点から見れば、抜歯はデメリットかもしれません。
しかしながら、正しい矯正治療を行えば、便宜抜歯をして矯正することのメリットはデメリットを上回り、美しい口元と歯並びの長期安定性を得ることができます。顎骨の幅は変わりませんので、無理に並べることで外側に並び、歯周病リスクが上がることが懸念されます。

 

当院では、歯を抜くか抜かないかに関し、歯のデコボコの度合いの他、前歯の角度、口元の形、奥歯の咬み合わせの状態などを詳細に検査し、ご希望の治療目標を総合的に判断して、治療をお受けになる患者さんご本人と保護者の方との話し合いにより決定しています。

 

正しく矯正をすれば、抜歯した隙間はすべて埋まり、傷も残りませんのでご安心ください。また、奥歯も前歯も正しい咬み合わせの状態に治療できます。

セラミックやジルコニアの差し歯(被せ物)があっても矯正できますか?

A.

矯正治療を考えていても、セラミックでできた白い歯の被せ物(クラウン)・詰め物(インレー)があることを心配される患者さまもいます。ご安心ください。セラミックの被せ物があっても、矯正治療はできます。

もちろん、矯正治療終了後のやり直しも可能です。

 

セラミックの差し歯があっても矯正治療はできます

矯正治療で歯を動かす際に重要なのは、歯の周辺組織(歯根膜や骨)が健康かどうかという点です。矯正治療では歯の根元の部分を動かしていきますので、歯の上部が差し歯(クラウン)でも問題ありません。歯の周辺組織が健康であれば、天然歯と同様にセラミックの歯へもブラケットを接着し、ワイヤーによって歯を動かしていきます。神経を抜いている歯や虫歯に関しては、精密な検査・診断が大切です。

 

矯正治療のため仮歯を使用することも

ただし、セラミックの歯は天然歯にくらべると接着したブラケットが取れやすい傾向にあります。万が一取れやすいなど問題が起こる場合には仮歯を利用するなどして対処可能ですのでご安心ください。

セラミックの歯がある方はお口の健康や見た目の美しさに敏感な方だと思います。歯の白さや形はもちろん、歯並びやかみ合わせも整った口元に大切な要素です。不安がありましたら、ぜひカウンセリングなどでご相談ください。

上前歯のみの矯正は可能ですか?また、歯を抜いて差し歯にするのはリスクが高いですか?インプラントに置きかえるのは可能でしょうか?

A.

前歯2本を押し戻すように治療することは可能です。

もちろん、インプラント治療も可能です。

 

しかし、場合によっては下の歯や隣の歯も治療しないとかみ合わせを作ることができない場合もあります。料金は動かさなくてはいけない歯の本数によって変わってきます。前歯数本の移動で足りる場合には部分矯正が適用されますが、症状によっては全顎矯正扱いとなります。問題のある歯のみで、リスクが高い場合もあります。

 

また、歯を抜いてセラミックなどの差し歯にする場合、短期的にはきれいになるのですが、歯茎の後退やセラミックの劣化など経年変化によって再治療が必要になることがほとんどです。また、歯を削る・神経を取ることによって歯の寿命が短くなるので、芸能人のようにすぐに結果をださなくてはいけない場合以外はおすすめできません。

健康な歯をお持ちで、矯正治療によって歯並びを改善できる場合には、やはり矯正治療をおすすめします。
インプラント治療も30年ぐらいなら予後も良いのですが、20代30代の人へ行う場合は最低でも50年は保てるように考えなければいけません。

普通の虫歯の治療はやっていますか?

A.

当院にて、矯正治療・インプラント治療を行っている患者さまに限り、行っております。

虫歯の大きさにより治療方法が変わりますので、患者さまのご希望を伺いながら多くの選択肢の中から治療方法を決定致します。神経の処置などマイクロ処理が有効な場合は、大学病院の教授に依頼をし連携していきます。

子どもの頃に銀歯(アマルガム)を入れて、痛みなど何も症状がないので大人になってもそのままなんですが、大丈夫でしょうか。

A.

一般的に銀歯の寿命は、使用状況にもよりますが5~7年といわれています。
銀歯をつける際に使用した接着材は、口の中の唾液に含まれている酸や水によって年数を重ねるうちに劣化していきます。接着剤がはがれると、銀歯と歯の間に隙間ができるため、そこから細菌が侵入し虫歯になるリスクも高まります。

見た目には問題無さそうでも、銀歯の内側で虫歯が進行していることもあるため、定期的に歯科医院で検診を受けることをおすすめします。

アレルギーなど遅延型のリスクもあるため、メタルフリーを推奨しております。

歯に金属のワイヤーをつける治療は何年かかりますか?

A.

ワイヤーを装着する装置はマルチブラケット装置とよばれ、最も基本となる矯正装置です。歯の表面や裏側に特殊な接着剤を用いてブラケットを装着し、そこにワイヤーを通してゴムや細い針金で固定します。このワイヤーに力を加えて歯を動かし、美しい歯並びとかみ合わせを作ります。一般的に正確な診断の下、的確な治療が予定通り行われれば治療期間(動的矯正期間)は2年半~3年ほどになります。(医院によっては2カ月や3カ月に1回しか予約が取れなければ治療期間は最大3倍になります。)

 

また治療が終了しても、歯の位置を安定させるためにリテーナーという着脱可能な保定装置または着脱できない装置で固定をその後1~2年装着していただきます。これを保定期間(静的矯正期間)とよびます。その後も歯にパジャマを着せるようにリテーナーの夜間装着を続け、歯のメンテナンスにも定期的に通うことで良い歯並びが長期的に維持できます。

歯並びが良いとむし歯になりにくいといわれていますが、なぜですか?

A.

歯並びが良いと、歯の表面や歯と歯の間についた食べ物のカスや、むし歯の温床であるプラーク(歯垢)が溜まりにくくまた、清掃しやすい点があげられます。そして、歯ブラシの毛先やデンタルフロスが歯の隅々まで行き届きますし、歯と歯茎の境目も綺麗に磨けることでむし歯だけではなく歯周病の予防にもつながります。

 

他にも唾液が歯全体に行きわたることも理由の一つです。むし歯菌は食べ物から糖を取り込み、酸を作り出します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、むし歯の原因となりますが、唾液はこの酸を中和する作用があります。唾液の量が十分ならば、食後1時間ほどで口腔内のPHは正常に戻ります。唾液には様々な有効な成分が含まれており口腔環境を正常に保っています。

 

また、唾液にはカルシウムやリンなど歯を形成するミネラル分が溶け込んでおり、中和された歯の表面ではこのミネラルが結晶化し、エナメル質を補修・強化します。これを再石灰化とよび、酸によって痛みかけた歯が修復され、むし歯を防ぐことができるのです。

 

歯並びが良く、咀嚼が正しく十分に行われると、唾液の分泌も高まります。疾患としてシェーグレン症候群など、唾液の量が少なくなる疾患をお持ちの人や、ストレスや緊張により交感神経が有意になり唾液の性状が粘っこいタイプの人、鼻の疾患や舌癖による口呼吸を習慣とし、唾液が乾きやすい人は、歯並びが良くてもむし歯のリスクは高まるため、注意が必要です。

 

もしも、むし歯になっても、歯並びが良ければ早期発見がしやすく、治療も簡単です。歯並びが悪いと、歯が複雑に重なり合った部分は治療がしにくく、再発しやすくなります

痛みが少ない治療がありますか?

A.

矯正治療による痛みは2種類あります。

 

1つは装置によって力が加わることで歯が動くときの痛みです。だいたいは装着した
日の夜から2~3日は歯が浮くような違和感があり、硬いものは食べにくくなります。だいたい1週間ほどで痛みや違和感は消失します。

 

2つ目は装置が頬や唇、舌に当たることで生じる痛みです。口内炎が生じることもありますが、これも口腔内の粘膜が装置の感覚に慣れることで解決されます。また、矯正装置にワックスやギシグーといった保護材を使用することで痛みが解消されます。また、口内炎に関しては処方薬にて改善いたします。

 

また痛みの少ない矯正装置として提案されているものにセルフライゲーションシステムというものがあります。これはワイヤーとブラケットをゴムや針金でしばる結紮が必要ありません。このため摩擦抵抗が少なく加える力が小さくて済み、痛みが軽減されます。欠点としては一部分が金属製のため多少目立つことと、結紮のようにしっかりと歯と矯正装置を固定できないためトルクコントロール(歯軸を整える)が弱いことが挙げられます。治療精度としては落ちます。

歯並びが悪い子供は歯科医に早く見てもらったほうがいいですか?

A.

3歳児検診や学校検診で不正咬合の指摘をうけたり、受け口(下顎前突)や出っ歯(上顎前突)、乱くい歯(叢生)、前歯がかみ合わない(開咬)、顎が曲がっている(交叉咬合)が気になるのであれば、一度矯正の認定医や専門医に相談をしましょう。顎の骨格が問題
である場合は、成長に合わせて大きさやかみ合わせの改善治療を行う必要があるので、骨格の完成する中学生以降では矯正のみの治療では遅すぎる場合があります。

 

歯並びを悪くする原因には、指しゃぶりや舌で歯を押す癖(舌癖)、片側ばかりでかむかみ癖(偏咀嚼)、頬づえをつく、口呼吸などの日常行動や習癖があります。専門医院はそれらの改善指導や治療も行います。そして歯並びが悪いと歯磨きもやりにくいためアドバイスや指導、訓練を受けましょう。

子供の矯正はいつから始められますか?

A.

子供の矯正は大きく2段階にわけられます。Ⅰ期矯正治療は、顎の骨格に問題がある場合にその成長を促進・抑制してバランスをとる、あるいは歯の大きさや本数に対し、歯が並ぶ歯槽骨が狭ければ拡大するなど、永久歯が正しく並ぶように準備をするものです。症状や程度に応じて経過観察しながら、開始時期を決めますが、早ければ4歳から遅くとも永久歯の生え始める6歳頃には一度、診察が重要です。そして、永久歯の生えそろう10~12歳頃からが、Ⅱ期矯正治療です。マルチブラケット装置を装着し歯並びやかみ合わせを正す、本格治療に入ります。

「歯を抜かない矯正」の方が良い方法なのでしょうか?

A.

以前の矯正では約半数が抜歯の適応でした。しかし、インプラント矯正が導入されて大幅に改善されています。インプラント矯正治療とは、顎の適切な部分に生体親和性の高いチタン製のネジやプレートを埋め込み、それを固定源として歯やワイヤーを引っ張るため、患者様の協力なしに歯を動かせる方法です。しかし、それでも抜歯が必要なケースはあります。抜歯をせず無理に歯を並べることで歯槽骨内に歯がおさまらず、口元が突出したり、歯根みえてしまうことになるケースであれば抜歯の適応となるでしょう。

 

しかしながら、歯を抜かない矯正は患者様の願いであるとともに、矯正医の目標でもあります。ですが抜歯を選択しないと満足のいく治療結果が得られない場合は少なからずあります。担当医とよく話し合い、理解なさってから、最も適切な方法をご検討ください。非抜歯が正義ということはありません。正確な診断とともにメリット、デメリットをしっかり理解し治療を選択してください。

目立たない矯正治療はないのでしょうか?

A.

一般のマルチブラケット装置でも、白や透明のプラスチックやセラミックを使用するため、以前のようには目立たなくなりました。それでも気になる方のためには、裏側からの装置(裏側矯正・舌側矯正・リンガルブラケット装置)があります。

 

最新型として注目されているのはインコグニトとよばれるカスタムブラケット装置(フルオーダーメイド治療)です。歯の裏側は表側に比べ歯面に複雑な凹凸があり、既成のブラケットとワイヤーの調節に難しい面がありました。インコグニトは患者様の歯型をコンピューターに取り込み、ブラケットの位置とワイヤーのカーブをセットアップするカスタムメイドの矯正装置です。
裏側からの矯正には、装置の厚みがある分、舌を置くスペースが慣れるのに時間がかかる、装置を装着してから1ヵ月くらいはしゃべりづらい、口腔内清掃が表側よりも難しいなどの欠点がありましたが、インコグニトは薄くフラットなデザインのため患者様にとって快適になりました。また、裏側に装置があることで舌癖の改善もできるようになりました。

 

裏側からの矯正は費用も高く、歯科医師の技術の差が出やすい治療のため、希望する場合はリンガル矯正の経験が豊富な医療機関を訪ねてください。日本人は目立たない治療に強くこだわりがありますが、欧米では歯の健康管理である表からの矯正はむしろステータスシンボルです。矯正装置はご自身の症例に応じて最良のタイプを選択することが大切です。

ガミースマイル事例1 ガミースマイル事例2

「床矯正」でどこまで歯並びは良くなりますか?

A.

おそらく歯を裏側から押して歯列の乱れを治す着脱式の装置のことかと思われますが 効果は限局的で大まかな調整しかできないため永久歯の本格的な矯正治療には不向きです。歯列矯正の目的は単に見かけを綺麗にするのではなく、かみ合わせを正し、咀嚼機能を最大限に引き出すことです。そのためには歯の位置・角度・向きを三次元的に整え、計算された装置が求められます。マルチブラケット装置などの治療が結果的には確実性が高く、早道です。同様に美容歯科等で施術する「みかけの矯正」にも注意が必要です。歯根の位置は治療前と変わらないままのため仕上がりに不満が残り矯正歯科に来院される方もいます。被せ物などの治療した歯は矯正装置を接着しても外れやすく、矯正治療がスムーズに進みにくいです。確かにみかけの矯正は、治療期間が短期でありことが利点かもしれませんが、その後に歯科矯正を検討することも視野に入れて検討することをお勧めします。小児矯正で多く用いられるカモフラージュ治療のため再矯正を行わなければならない患者様が増加しているのも問題です。通常の異常な歯並びとは違う意図的に異常にされているため再治療の難易度もあがるため外科手術が逆に必要となってしまう患者様もいます。

引っ越し先でも治療を続けたいのですが、どうすればいいでしょうか?

A.

医療機関同士のネットワークで、引っ越し先の矯正歯科医院や大学病院を紹介してくれる場合があります。もしも不安であれば、日本矯正歯科学会のホームページで調べてみてください。しかしながら、引っ越し先からであっても遠方から通われる患者様はいらっしゃいます。医師によって方針や装置が全く同じとはいえないため、転院により治療が長引いたり費用が追加でかかる場合もあります。頻繁な通院ではありませんので、遠方からの通院もご検討いただけたら幸いです。

家族やローンの保証人にも治療内容を説明してもらえますか?

A.

ご安心ください。ご家族、ご両親、保証人さまなどへ矯正に関する治療計画については、クリニックのスタッフが直接ご説明を差し上げますのでお気軽にご相談ください。

部分矯正は全体の矯正より早く終わりますか?

A.

部分矯正は前歯部分の歯並びを改善する、比較的軽度の症状に対応した矯正治療です。そのため、歯を動かす量も少なく、結果的に短い期間で治療することができます。

 

しかし、症状によっては部分矯正で対応できないものも多いため、部分矯正をご希望の方はよくドクターにご相談ください。

詳しくは部分矯正についてをご覧ください。

矯正は年齢によって治療期間が変わるのでしょうか?

A.

大人の患者さまの治療期間は、矯正の方法・お口の状態により個人差はありますが、おおよそ1~3年です。
大規模の統計データや論文などでは、年齢による治療期間の差は示されてはおりません。
ご高齢のため、治療期間が長くなるといったことはありません。

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