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小児口腔機能発達不全症について

2026.07.06

矯正コラム

子どもの矯正いわゆる小児矯正の専門クリニックなら理解してて欲しいトピックです。
発達期(主に15歳未満)を対象にお口の働きである「食べる」「話す」等といった機能が十分に発達していないか、もしくは正常に機能獲得ができていない状態を「口腔機能発達不全症」とよびます。大学の先輩である先代の住友会長、そして現会長の小林教授とも熱く語り合いました。むし歯と歯周病につぐ第三の病名として口腔機能が日本歯科医学会から着目されて「口腔機能低下症」とともに誕生しました。

口腔機能発達不全症の症状として以下のことがみられます。
①うまく咀嚼ができない。(食べ方がおかしい)
②うまく嚥下ができない。(食べ物がうまく飲み込めない)
③食事に時間がかかる。(食品を咀嚼する機能が発達していない)
④発音に問題があり、言葉が聞き取りにくい。
⑤いつも口を開けている。(「お口ポカン」の状態)
⑥口呼吸がみられる。(口で呼吸することが多い)
咀嚼や嚥下がうまくできない、発音の異常や口呼吸などがみられるお子様には自覚症状があまりない場合が多いです。

これらの症状を評価した後で、食べる機能や話す機能の治療や正常な機能獲得のための指導訓練を実施していきます。
昭和大学の向井教授の研究と臨床により発展し私の出身大学でも田村教授を中心に全国の患者様の治療、訓練をしておりました。

 

小児口腔機能発達不全症の難しさについて

おそらく、こちらのコラムをご覧いただいた人のなかには「口腔機能発達不全症」という名前を初めて耳にした方もいらっしゃるのではないのでしょうか?もしくは多くのことを調べている親御様ではないでしょうか。この不全症の難しさとはそれが病気でも障害でもなく、当のお子様が不都合に感じていないという点にあります。
もしも歯科医師に「この『お口ポカン』の状態はよくないですね、なおした方がいいですね。」と治療を進められても、保護者の方もあまりピンときておらず、どうしたものかと迷うのではないのでしょうか?

例えば現時点で歯が痛ければ、どんなに治療内容や説明の内容が難しくともお子様や保護者皆様は積極的に治療に取り組まれるかと思います。しかし、歯が痛くなる前の段階であるプラークコントロールといったむし歯予防のための歯磨きの達成度に関しては治療よりも消極的になる患者様はいらっしゃるかと思います。ですが、痛くなってしまわないように予防の段階でむし歯をくい止めることは、とても大切であるとお伝えしたいです。
むし歯で例をあげたように、「口腔機能発達不全症」も、いまはそこまで食べづらさを感じていなくとも、早い段階で歯科医師から「お口ポカン」等の指摘があった場合、これを機会に意識をしていただけたら、今後のお子様の生活が豊かになるかと思います。

食べづらさや話しづらさがもしもある場合、早い段階での治療や正常な機能獲得のための指導訓練を早めに習慣づけることは、とても有効です。もしもかかりつけの歯科医院で「口腔機能発達不全症」の症状を指摘された場合は、専門機関にはやめにご相談いただけると幸いです。

現在、多くの小学生の子どもの矯正治療の希望が吉祥寺矯正歯科クリニックでは殺到しており全ての患者様の受け入れができず申し訳ありません。1期治療というとても長くなる可能性がある矯正治療です。(2期治療へ移行することも多い)
技術や知識の差がでやすい治療であるとともに、先生やクリニックとの相性も大切ですので多くのクリニックと比較検討をしてください。

吉祥寺矯正歯科クリニック
院長 鈴木美穂

 

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鈴木美穂

この記事を書いた人

吉祥寺矯正歯科クリニック 院長

鈴木 美穂

日本歯科大学 生命歯学部卒業。日本歯科大学附属病院 歯科医師臨床研修においてポートフォリオ賞を受賞。
日本歯科大学矯正歯科 勤務後、広瀬矯正歯科に副院長(最終役職)として勤務。2021年より矯正歯科治療専門の吉祥寺矯正歯科クリニックを開業。
日本矯正歯科学会 認定医 取得。日本大学大学院 歯学研究科 博士課程 修了 博士(歯学)。

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