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出っ歯治療においての口元の変化

2024.01.26

矯正コラム

出っ歯矯正治療

矯正治療で出っ歯(上顎前突)を治療すると、顔貌はどのように変化するのでしょうか。

いわゆる出っ歯とは歯科用語で「上顎前突」「上下顎前突」といい、上の歯、あるいは上下の歯が前に出ている状態です。歯並びやかみ合わせの影響で口が閉じられなかったり、口元がもこっと膨らんで見えたりする場合があります。 (口ゴボ、ガミースマイルなども当てはまります。)

矯正治療を行うと、前方に出ていた前歯の傾きが変化し上顎の突出が改善されるため、顔つきに変化が見られます。(ラビッティングなどの歯を根っこごと動かせなく傾けるだけの失敗も起こりやすいです。)

今回は、出っ歯の原因と矯正前後の横顔の変化について紹介していきます。

出っ歯の原因

出っ歯

出っ歯の原因には、主に以下の項目が考えられます。

①遺伝
②歯ぎしり
③指しゃぶり
④親知らず
⑤歯周病

①遺伝(骨格的要因)

まず考えられるのが遺伝的原因で、生まれつきの骨格的な上顎前突によって出っ歯になってしまう例です。

親族や両親に出っ歯の人がいる場合、出っ歯になる確率が高くなります。(しゃくれ(下顎前突)も同じく高くなります。)

幼少期からの矯正治療で上顎の発達を抑制する方法があります。「いつも口が開いている(ポカン口)」「口を閉じても歯が見えている」など、お子様の口元で気にきかかることがあれば早期治療を検討しましょう。(口腔乾燥から口臭、気管支炎やアレルギー性の疾患になりやすくなります。)

②歯ぎしり

親族や両親に出っ歯がいない方が出っ歯になってしまう場合には、普段の癖が原因となっていることが考えられます。

普段からの歯ぎしり(クレンチング、グラインディング、タッピング)は、出っ歯になりやすくなるので注意が必要です。
歯ぎしりにより下顎の前歯がすり減ってしまい、かみ合わせが深くなることにより前歯が前方に押され、出っ歯になりやすくなります。

③指しゃぶり

幼少期からの指しゃぶりが原因で、上顎の前歯が押し出され、出っ歯になる可能性が高まります。

4歳になっても指しゃぶりや爪をかむ癖が治っていない場合は、一度相談することをおすすめします。(無理に辞めさせることが否定的である論文も世界では散見されており原因考えることも重要とされております。)

④親知らず

親知らずによって、周囲の歯が移動して、前歯が押し出されてしまうと出っ歯になるリスクが高まります。

親知らずは20代以降に生える場合、歯の萌出に伴い少しずつ歯並びがかわり、出っ歯に変化することもあります。

女性の方では妊娠を迎える時に早産や流産のリスク因子としても考えられております。

⑤歯周病

歯周病が進行すると、歯が動揺して前歯が前方に押し出され、出っ歯になりやすくなります。

この場合症状が少しずつ進行していくので、いつの間にか出っ歯になっていたという場合が少なくありません。
歯周病がある場合は、出っ歯だけではなく他の歯の健康を維持するためにも、早期治療が重要です。

出っ歯矯正前後の変化

出っ歯矯正治療 前後

横顔の変化

出っ歯矯正前後の横顔の変化についてです。

口を閉じている状態は、横顔の変化がもっとも大きく現れます。
前歯が前に飛び出した状態では、口が閉じづらく口元がモコっと突出している「口ゴボ」になっている場合が多いです。

治療により歯の傾きがかわると、口が閉じやすく突出感がなくなります。

横顔の美しさを示すのに「Eライン」という基準があります。
(Eラインの”E”はエステティックという意味です。)
Eラインは、オトガイ部(下あごの突端部)と鼻先を結ぶ線のことで上唇と下唇がこの線上やや内側にある口元が理想的な美しい横顔と言われています。歯列矯正により理想的なEラインを手に入れることが可能です。

お話最中での変化

出っ歯矯正後は、お話している状態にも変化が現れます。

出っ歯の状態でお話すると前歯が目立つため、コンプレックスだと感じ、無意識のうちに口元を手で隠してしまう方もいらっしゃるでしょう。
矯正治療後は、前歯が目立たなくなるので、話す時の表情に自信を持てるようなったという方が多くいます。

また、出っ歯の状態によっては、上唇が引き上げられてしまい、歯茎と歯が露出しやすくなる「ガミースマイル」になってしまうこともあります。

矯正治療後は、前歯が下がり上唇が引き上げられなくなるので、ガミースマイルも改善が可能です。
当院でガミースマイルの改善を希望する方には、舌側矯正(裏側矯正・リンガル矯正・ハーフリンガル矯正)をおすすめしております。

出っ歯矯正により顔のエラが消える

顔 エラ

横顔以外の変化として、矯正治療により「顔のエラが消えた」「角張った顔つきが丸顔に変化した」と感じる方も多い傾向です。

出っ歯により歯並びが悪くなると口周りの筋肉が強張り、エラが張った顔つきになります。
歯科矯正により歯ぎしりや食いしばりがが改善し、かみ合わせが良くなる結果、口周りの筋肉を無駄に使う頻度が減ることが考えられます。

矯正治療を行わないと口の病気や怪我のリスクが高まる

綺麗な歯

メリットの多い矯正治療ですが、反対に治療せずに過ごすと高まるリスクがあります。

虫歯や歯周病のリスクです。出っ歯だと唇を自然に閉じにくくなるので、口の中が乾燥しやすくなり、口腔内の免疫力が低下して、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
また、歯並びが悪いことで歯ブラシの毛先がうまく届かず、磨き残しが多くなってしまうことも、虫歯や歯周病の原因となりえます。

虫歯や歯周病になってしまうと、健康的な歯にも悪影響がでるので、早期治療が重要です。

また、前歯が前方に飛び出ている場合、ぶつかったり転んだ際に歯を折るなどのケガをしやすいのもリスクです。
歯が欠けてしまったり破折してしまうと元には戻らないので、出っ歯の治療をしてリスクを未然に防ぐことが大切です。

「出っ歯」「口ゴボ」「ガミースマイル」などで悩まれている方、矯正治療は歯並びのきれいさだけではなく、横顔の美しさをもらたします。
矯正専門医の元で相談されることをおすすめいたします。

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鈴木美穂

この記事を書いた人

吉祥寺矯正歯科クリニック 院長

鈴木 美穂

日本歯科大学 生命歯学部卒業。日本歯科大学附属病院 歯科医師臨床研修においてポートフォリオ賞を受賞。
日本歯科大学矯正歯科 勤務後、広瀬矯正歯科に副院長(最終役職)として勤務。2021年より矯正歯科治療専門の吉祥寺矯正歯科クリニックを開業。
日本矯正歯科学会 認定医 取得。日本大学大学院 歯学研究科 博士課程 修了 博士(歯学)。

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