マウスピース矯正 Invisalign Clear aligner
見えない矯正で自由なライフスタイルに
マウスピース矯正は透明な医療用のプラスチックを使用したマウスピースを装着します。
そのため、矯正中でも装置が目立たず、見た目を気にせずに生活をすることができます。
見た目や発音に影響がほとんどないため、
治療中の見た目が気になる方、人とお話しする機会の多い方におすすめの治療法です。
またご自身で取り外しが可能なので、食事も自由に楽しむことができます。
当院では、患者様一人一人にあった最適なマウスピースをご用意し、
患者様の美しい歯並びを実現します。
01 マウスピース矯正について
マウスピース(アライナー)治療はコンピュータでシミュレーションされたマウスピースを使用し、
多くの歯に一定の力をかけます。
そのためワイヤーを使った一般的な矯正治療よりも歯列を広げ、歯列を奥に動かす働きが優れているので、
成人の歯でも抜歯なしで矯正治療ができる可能性が広がりつつあるのです。
取り外し可能の透明なマウスピースを使用した矯正治療
マウスピース型の矯正装置を、歯の動きに合わせて徐々に取り替えて治療していきます。
透明なプラスチックのマウスピースなので、装着していても目立ちにくく周りに気付かれません。
食事の際には取り外しができるので不便さがなく、食べ物が歯にはさまる不快感もありません。歯みがきもしやすく、治療中の虫歯のリスクも少なくなります。(当院では毎回、必ずクリーニングと歯ブラシの指導があります。)
他の矯正治療よりも通院の負担が少ない
通常の矯正治療は3~4週に1度の通院が必要ですが、マウスピース治療では4~6週に1度の通院になります。
忙しくて通院できない方には、2ヶ月に1度のプランや、メール・LINE・電話でのカウンセリングでも治療継続できる場合があります。
マウスピース矯正の特徴
01 矯正装置が目立たない
マウスピース矯正の一番の特徴は、装置が目立たず、見た目の美しさを損なうことなく歯並びを整えられることです。薄くて透明度の高い、医療用のプラスチックのマウスピースを使用するため、見た目や発音に影響がほとんどありません。治療中の見た目が気になる方、人とお話しする機会の多い方におすすめの治療法です。
02 装置の着脱が可能で、普段通りの食事ができる
他の矯正装置とは違って、患者さまご自身の手で着脱ができることが大きな特徴のひとつです。食事の時にはご自身の手で取り外すことで、装置に食べ物が詰まる心配などがなく、治療中も普段通りに食事ができます。装置やお口の中を綺麗にお手入れすることが可能です。
03 段階に合わせて新しいに装置に交換をしていく
マウスピース矯正は、治療の段階に合わせて矯正装置を新しいものに交換し、装着することで徐々に歯並びを整えていきます。矯正装置は、患者さまご自身で交換していただく必要があるので、患者さまの自己管理がとても大切です。食事や歯磨きの時、お仕事でどうしても必要な時の短時間以外はマウスピースを外さないよう、ご協力が必要です。
04 お口のトラブルを軽減できる
マウスピース型の矯正装置は金属を使用しないアレルギーフリーのため金属に敏感な方も安心できます。また、段階的に歯を動かしながら歯並びを矯正するため、従来の矯正方法と比べて、より痛みに配慮しており、ブラケットが外れたりワイヤーが粘膜に刺さるような唇や口の中の粘膜などを傷つけてしまう心配がありません。歯をすっぽりと包み込む密着性の高い装置であるため、治療期間中に装置が歯から外れてしまうなどの緊急性が少ないことも特徴のひとつです。
02 治療方法について
マウスピース矯正は、歯にかかる力が一定になるような調整をしているので、
矯正装置の中でもより痛みに配慮した治療法です。
3Dコンピュータによるシミュレートを行います
歯の動きを3Dコンピュータによるシミュレートをするため、微妙な角度まで予測することができます。それにより、患者様一人一人にあった最適なマウスピースをご用意いたします。
マウスピース矯正装置
当院では、マウスピース矯正に「インビザライン」や「Clear Correct」など、
症状により様々なアライナーをご用意しております。
口腔内スキャンとCT画像を融合し、患者様のお口にあったマウスピースを設計します。
3Dコンピュータでのシミュレートに従い作成したマウスピースを
段階的に装着し、綺麗な歯並びを実現します。
「見えない矯正装置」で笑顔に自信を
マウスピース矯正はさまざまな症例に対応することができ、
痛みや不快感に配慮した矯正治療を行うことができます。
マウスピース矯正の注意点
また、全ての症例に適応できる治療方法ではありません。
適応出来る症例
適応できない症例
マウスピース矯正は誰でもどこでも同じ治療結果が得られるものではありません。
様々な症例を経験したドクターや噛み合わせを調整できるドクターがいなければシミュレーション通りの結果はついてきません。
また、マウスピースだけではなくワイヤー矯正も得意とする先生ではないと、もしもの治療中でのトラブルに対応できません。
安易な値段が安いや通いやすいだけで選ぶのではなく
どんな難症例でも対応できる医院や主治医を選ぶようにしてください。
03 「マウスピース矯正」の治療費について
04 マウスピース矯正のよくあるご質問
初診料や精密検査料はどこからかかってきますか?
初診相談料は3300円(税込)となっております。カウンセラーや衛生士ではなく専門の先生による相談となります。
初診相談を受けられた後、精密検査を希望された場合に、検査・診断料として55000円(税込)の費用がかかります。
精密検査、当日にお支払いください。
当日予約はできますか?
当日のご予約も承っております。診療の予約の状況によっては時間をずらしていただくこともあると思いますが、できるだけご希望に沿えるよう最善の努力を致します。特に痛みなどの症状がある場合、その旨を電話でお伝えいただければ応急処置を優先的に行います。
歯を抜くことはありますか?(抜歯矯正・非抜歯矯正)
矯正治療のために健康な歯を抜歯することを、便宜抜歯(べんぎばっし)といいます。
当院では、できるだけ歯を抜かず、なるべく多くの歯を残せるように考えて矯正治療を行います。(親知らずの抜歯のみで可能な場合があります)
しかし、歯を抜く方がメリットがある場合も多くあります。どんなにガタガタの歯並びでも、ほとんどの場合、歯を抜かずに全ての歯を並べることができます。
ただし、もともと出っ歯で(前歯が前方に突出している状態)、唇を自然に閉じることが難しい場合(口唇閉鎖不全)、歯を抜かずに矯正すると、前よりもっと口元が出たように感じたり、治療後の歯並びの安定性が得られないことがあります。
そのような場合には、歯(主に小臼歯)を抜歯して治療した方が良い結果が得られます。矯正治療で便宜抜歯が行われるのは、前歯から数えて4~5番目に生えている小臼歯が多いです。この歯が、上下の歯の噛み合わせには最も影響がない歯だとされていることから、選ばれることが多くなっています。4番目の歯と5番目の歯は似ていますが、どちらを抜くかは重要です。
まだ使える小臼歯を抜歯することに抵抗を感じられることは当然であり、歯の数は多い方が良いという観点から見れば、抜歯はデメリットかもしれません。
しかしながら、正しい矯正治療を行えば、便宜抜歯をして矯正することのメリットはデメリットを上回り、美しい口元と歯並びの長期安定性を得ることができます。顎骨の幅は変わりませんので、無理に並べることで外側に並び、歯周病リスクが上がることが懸念されます。
当院では、歯を抜くか抜かないかに関し、歯のデコボコの度合いの他、前歯の角度、口元の形、奥歯の咬み合わせの状態などを詳細に検査し、ご希望の治療目標を総合的に判断して、治療をお受けになる患者さんご本人と保護者の方との話し合いにより決定しています。
正しく矯正をすれば、抜歯した隙間はすべて埋まり、傷も残りませんのでご安心ください。また、奥歯も前歯も正しい咬み合わせの状態に治療できます。
セラミックやジルコニアの差し歯(被せ物)があっても矯正できますか?
矯正治療を考えていても、セラミックでできた白い歯の被せ物(クラウン)・詰め物(インレー)があることを心配される患者さまもいます。ご安心ください。セラミックの被せ物があっても、矯正治療はできます。
もちろん、矯正治療終了後のやり直しも可能です。
セラミックの差し歯があっても矯正治療はできます
矯正治療で歯を動かす際に重要なのは、歯の周辺組織(歯根膜や骨)が健康かどうかという点です。矯正治療では歯の根元の部分を動かしていきますので、歯の上部が差し歯(クラウン)でも問題ありません。歯の周辺組織が健康であれば、天然歯と同様にセラミックの歯へもブラケットを接着し、ワイヤーによって歯を動かしていきます。神経を抜いている歯や虫歯に関しては、精密な検査・診断が大切です。
矯正治療のため仮歯を使用することも
ただし、セラミックの歯は天然歯にくらべると接着したブラケットが取れやすい傾向にあります。万が一取れやすいなど問題が起こる場合には仮歯を利用するなどして対処可能ですのでご安心ください。
セラミックの歯がある方はお口の健康や見た目の美しさに敏感な方だと思います。歯の白さや形はもちろん、歯並びやかみ合わせも整った口元に大切な要素です。不安がありましたら、ぜひカウンセリングなどでご相談ください。
上前歯のみの矯正は可能ですか?また、歯を抜いて差し歯にするのはリスクが高いですか?インプラントに置きかえるのは可能でしょうか?
前歯2本を押し戻すように治療することは可能です。
もちろん、インプラント治療も可能です。
しかし、場合によっては下の歯や隣の歯も治療しないとかみ合わせを作ることができない場合もあります。料金は動かさなくてはいけない歯の本数によって変わってきます。前歯数本の移動で足りる場合には部分矯正が適用されますが、症状によっては全顎矯正扱いとなります。問題のある歯のみで、リスクが高い場合もあります。
また、歯を抜いてセラミックなどの差し歯にする場合、短期的にはきれいになるのですが、歯茎の後退やセラミックの劣化など経年変化によって再治療が必要になることがほとんどです。また、歯を削る・神経を取ることによって歯の寿命が短くなるので、芸能人のようにすぐに結果をださなくてはいけない場合以外はおすすめできません。
健康な歯をお持ちで、矯正治療によって歯並びを改善できる場合には、やはり矯正治療をおすすめします。
インプラント治療も30年ぐらいなら予後も良いのですが、20代30代の人へ行う場合は最低でも50年は保てるように考えなければいけません。
矯正と一緒に銀歯をセラミック(白い物)にすることはできますか?
矯正治療と銀歯をセラミックにする治療を合わせて行うことはできます。
矯正治療を進めるうちに、かみ合わせや歯と歯の関係が変化していきます。今入っている銀歯をセラミックへと変更したい場合には矯正終了後に治療を行っていくことが一般的です。歯がきれいに揃ったあとで、しっかりと型をとってセラミックの歯へ変更することで、よりきれいな歯並び・口元を実現することができます。もちろん、銀歯を保険の白い物(ハイブリッドセラミック)にすぐにかえることも可能です。
矯正治療で歯を整列させた際に、昔の歯並びの影響で歯がすり減り、歯の先端のラインが合わなくなってしまうこともあります。そうした場合にも、部分的に歯を補修するダイレクトボンディング等の技術によって歯をきれいに治すことが可能です。
審美治療 / 矯正治療 と分けて考えられがちですが、矯正治療を補完する治療としてセラミックによる審美治療を捉えることもできます。
吉祥寺矯正歯科クリニックでは、全ての処置を院内で完結できます。
以前マウスピース矯正をしていたのですが、出っ歯が残ってしまいました。治すことはできますか?
前歯の少しのデコボコをキレイにしたい、などの理由で歯を抜かずにマウスピース矯正をされる方が増えています。一般的に、現在の医療技術ではマウスピース矯正はワイヤー矯正よりも適応範囲が狭く、治療できる症例が限られています。マウスピース矯正は「傾斜移動」といい、歯の傾きをかえることで歯並びを整えるため、歯全体が前に飛び出す仕上がりになる傾向があります。
大切なことは「歯体移動」です。
口元を下げたい、口を閉じやすくしたいなどどいったご希望があるなら、歯の根を含めた位置を移動させる「歯体移動」ができるワイヤー矯正で治療をする必要があります。
一度マウスピース矯正で出っ歯になった歯の治療も可能です。抜歯の有無、適した装置の選択など、個人差がありますので、専門医とよくご相談ください。
また、1度マウスピース矯正でダメージを受けている歯が再治療に耐えることができるかも精査が必要です。
当日急用が入ってしまいました。キャンセル料はかかりますか?
予約日から1週間前までにご連絡をいただければ、キャンセル料はかかりません。予約の変更を承ります。
一方、1週間以内や予約当日にキャンセルされた患者さまと無断でキャンセルされた患者さまにつきましては、キャンセル料をいただきます。
予約状況の緩和と患者の皆さまにスムーズな治療受けていただくため、ご理解いただけますようお願いいたします。
予約の変更・キャンセルのお問い合わせにつきましては 予約日から1営業日前の17時までにメールや公式LINEにてご連絡ください。
1週間前キャンセル:3,000円(税込 3,300円)
当日キャンセル:5,000円(税込 5,500円)
無断キャンセル:10,000円(税込 11,000円)
歯に金属のワイヤーをつける治療は何年かかりますか?
ワイヤーを装着する装置はマルチブラケット装置とよばれ、最も基本となる矯正装置です。歯の表面や裏側に特殊な接着剤を用いてブラケットを装着し、そこにワイヤーを通してゴムや細い針金で固定します。このワイヤーに力を加えて歯を動かし、美しい歯並びとかみ合わせを作ります。一般的に正確な診断の下、的確な治療が予定通り行われれば治療期間(動的矯正期間)は2年半~3年ほどになります。(医院によっては2カ月や3カ月に1回しか予約が取れなければ治療期間は最大3倍になります。)
また治療が終了しても、歯の位置を安定させるためにリテーナーという着脱可能な保定装置または着脱できない装置で固定をその後1~2年装着していただきます。これを保定期間(静的矯正期間)とよびます。その後も歯にパジャマを着せるようにリテーナーの夜間装着を続け、歯のメンテナンスにも定期的に通うことで良い歯並びが長期的に維持できます。
歯並びが良いとむし歯になりにくいといわれていますが、なぜですか?
歯並びが良いと、歯の表面や歯と歯の間についた食べ物のカスや、むし歯の温床であるプラーク(歯垢)が溜まりにくくまた、清掃しやすい点があげられます。そして、歯ブラシの毛先やデンタルフロスが歯の隅々まで行き届きますし、歯と歯茎の境目も綺麗に磨けることでむし歯だけではなく歯周病の予防にもつながります。
他にも唾液が歯全体に行きわたることも理由の一つです。むし歯菌は食べ物から糖を取り込み、酸を作り出します。この酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、むし歯の原因となりますが、唾液はこの酸を中和する作用があります。唾液の量が十分ならば、食後1時間ほどで口腔内のPHは正常に戻ります。唾液には様々な有効な成分が含まれており口腔環境を正常に保っています。
また、唾液にはカルシウムやリンなど歯を形成するミネラル分が溶け込んでおり、中和された歯の表面ではこのミネラルが結晶化し、エナメル質を補修・強化します。これを再石灰化とよび、酸によって痛みかけた歯が修復され、むし歯を防ぐことができるのです。
歯並びが良く、咀嚼が正しく十分に行われると、唾液の分泌も高まります。疾患としてシェーグレン症候群など、唾液の量が少なくなる疾患をお持ちの人や、ストレスや緊張により交感神経が有意になり唾液の性状が粘っこいタイプの人、鼻の疾患や舌癖による口呼吸を習慣とし、唾液が乾きやすい人は、歯並びが良くてもむし歯のリスクは高まるため、注意が必要です。
もしも、むし歯になっても、歯並びが良ければ早期発見がしやすく、治療も簡単です。歯並びが悪いと、歯が複雑に重なり合った部分は治療がしにくく、再発しやすくなります
痛みが少ない治療がありますか?
矯正治療による痛みは2種類あります。
1つは装置によって力が加わることで歯が動くときの痛みです。だいたいは装着した
日の夜から2~3日は歯が浮くような違和感があり、硬いものは食べにくくなります。だいたい1週間ほどで痛みや違和感は消失します。
2つ目は装置が頬や唇、舌に当たることで生じる痛みです。口内炎が生じることもありますが、これも口腔内の粘膜が装置の感覚に慣れることで解決されます。また、矯正装置にワックスやギシグーといった保護材を使用することで痛みが解消されます。また、口内炎に関しては処方薬にて改善いたします。
また痛みの少ない矯正装置として提案されているものにセルフライゲーションシステムというものがあります。これはワイヤーとブラケットをゴムや針金でしばる結紮が必要ありません。このため摩擦抵抗が少なく加える力が小さくて済み、痛みが軽減されます。欠点としては一部分が金属製のため多少目立つことと、結紮のようにしっかりと歯と矯正装置を固定できないためトルクコントロール(歯軸を整える)が弱いことが挙げられます。治療精度としては落ちます。
「歯を抜かない矯正」の方が良い方法なのでしょうか?
以前の矯正では約半数が抜歯の適応でした。しかし、インプラント矯正が導入されて大幅に改善されています。インプラント矯正治療とは、顎の適切な部分に生体親和性の高いチタン製のネジやプレートを埋め込み、それを固定源として歯やワイヤーを引っ張るため、患者様の協力なしに歯を動かせる方法です。しかし、それでも抜歯が必要なケースはあります。抜歯をせず無理に歯を並べることで歯槽骨内に歯がおさまらず、口元が突出したり、歯根みえてしまうことになるケースであれば抜歯の適応となるでしょう。
しかしながら、歯を抜かない矯正は患者様の願いであるとともに、矯正医の目標でもあります。ですが抜歯を選択しないと満足のいく治療結果が得られない場合は少なからずあります。担当医とよく話し合い、理解なさってから、最も適切な方法をご検討ください。非抜歯が正義ということはありません。正確な診断とともにメリット、デメリットをしっかり理解し治療を選択してください。
目立たない矯正治療はないのでしょうか?
一般のマルチブラケット装置でも、白や透明のプラスチックやセラミックを使用するため、以前のようには目立たなくなりました。それでも気になる方のためには、裏側からの装置(裏側矯正・舌側矯正・リンガルブラケット装置)があります。
最新型として注目されているのはインコグニトとよばれるカスタムブラケット装置(フルオーダーメイド治療)です。歯の裏側は表側に比べ歯面に複雑な凹凸があり、既成のブラケットとワイヤーの調節に難しい面がありました。インコグニトは患者様の歯型をコンピューターに取り込み、ブラケットの位置とワイヤーのカーブをセットアップするカスタムメイドの矯正装置です。
裏側からの矯正には、装置の厚みがある分、舌を置くスペースが慣れるのに時間がかかる、装置を装着してから1ヵ月くらいはしゃべりづらい、口腔内清掃が表側よりも難しいなどの欠点がありましたが、インコグニトは薄くフラットなデザインのため患者様にとって快適になりました。また、裏側に装置があることで舌癖の改善もできるようになりました。
裏側からの矯正は費用も高く、歯科医師の技術の差が出やすい治療のため、希望する場合はリンガル矯正の経験が豊富な医療機関を訪ねてください。日本人は目立たない治療に強くこだわりがありますが、欧米では歯の健康管理である表からの矯正はむしろステータスシンボルです。矯正装置はご自身の症例に応じて最良のタイプを選択することが大切です。
マウスピースをはめるだけで歯並びはよくなる方法はあるのでしょうか?
インビザラインという透明なマウスピース(アライナー)があります。歯型をコンピューターに取り込み、仕上がりまでのプロセスを20~30段階、三次元でシュミレーションし、それに合わせたマウスピースを作成するものです。患者様ご自身で着脱できるので、約2週間に1度のペースでマウスペースを付け替え、少しずつ歯を移動していきます。目立たちにくい、食事や歯磨きの時は外せるなどで人気が高まってきています。しかし患者様の協力度にも左右され、抜歯を伴う症例は難しいといわれています。また、難症例はもちろん、かみ合わせを整える面ではまだ難しい面があるため、研究する面が多いといえます。
「床矯正」でどこまで歯並びは良くなりますか?
おそらく歯を裏側から押して歯列の乱れを治す着脱式の装置のことかと思われますが 効果は限局的で大まかな調整しかできないため永久歯の本格的な矯正治療には不向きです。歯列矯正の目的は単に見かけを綺麗にするのではなく、かみ合わせを正し、咀嚼機能を最大限に引き出すことです。そのためには歯の位置・角度・向きを三次元的に整え、計算された装置が求められます。マルチブラケット装置などの治療が結果的には確実性が高く、早道です。同様に美容歯科等で施術する「みかけの矯正」にも注意が必要です。歯根の位置は治療前と変わらないままのため仕上がりに不満が残り矯正歯科に来院される方もいます。被せ物などの治療した歯は矯正装置を接着しても外れやすく、矯正治療がスムーズに進みにくいです。確かにみかけの矯正は、治療期間が短期でありことが利点かもしれませんが、その後に歯科矯正を検討することも視野に入れて検討することをお勧めします。小児矯正で多く用いられるカモフラージュ治療のため再矯正を行わなければならない患者様が増加しているのも問題です。通常の異常な歯並びとは違う意図的に異常にされているため再治療の難易度もあがるため外科手術が逆に必要となってしまう患者様もいます。
引っ越し先でも治療を続けたいのですが、どうすればいいでしょうか?
医療機関同士のネットワークで、引っ越し先の矯正歯科医院や大学病院を紹介してくれる場合があります。もしも不安であれば、日本矯正歯科学会のホームページで調べてみてください。しかしながら、引っ越し先からであっても遠方から通われる患者様はいらっしゃいます。医師によって方針や装置が全く同じとはいえないため、転院により治療が長引いたり費用が追加でかかる場合もあります。頻繁な通院ではありませんので、遠方からの通院もご検討いただけたら幸いです。
家族やローンの保証人にも治療内容を説明してもらえますか?
ご安心ください。ご家族、ご両親、保証人さまなどへ矯正に関する治療計画については、クリニックのスタッフが直接ご説明を差し上げますのでお気軽にご相談ください。
矯正は年齢によって治療期間が変わるのでしょうか?
大人の患者さまの治療期間は、矯正の方法・お口の状態により個人差はありますが、おおよそ1~3年です。
大規模の統計データや論文などでは、年齢による治療期間の差は示されてはおりません。
ご高齢のため、治療期間が長くなるといったことはありません。
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