こんにちは、吉祥寺矯正歯科クリニック院長の鈴木です。
今回のコラムでは、悪い歯並びの場合どういった悪影響があるのかについて歯科医師である私が解説してまいります。
不正咬合とは?
不正咬合とは、骨格や歯の生え方、遺伝や悪い癖など、さまざまな原因により、上の歯と下の歯が正しく咬み合わない状態を指します。不正咬合は、審美的な見た目や咬み合わせなどの機能面や精神面の問題だけではなく、全身の健康維持や成長にも大きな影響を与えます。心身ともに健康な毎日を過ごすために、健康な歯でいることはとても大切です。咬み合わせの悪さが引き起こす心身への悪影響として、以下のようなことが考えられます。
① 虫歯や歯周病のリスクが高くなる
歯並びが悪いと、歯を磨く際にどうしても磨き残しが増えてしまいます。通常、歯磨きだけで落とせる歯垢は6割程度といわれており、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使っても、100%歯垢を落とすのは不可能です。歯並びが悪いと、さらに歯磨きが難しくなり、磨き残しの歯垢も増えてしまいます。磨き残しの歯垢の中には細菌が繁殖するため、虫歯や歯周病の原因となります。また、咬み合わせが悪く口が閉じない状態が続くと、口の中が乾燥します。通常、口の中は唾液によって潤っていますが、乾燥すると唾液の働きが弱まってしまいます。
唾液には歯の表面に残った食べカスを洗い流すだけでなく、虫歯菌から出る酸を中和し酸で溶かされた歯を修復する働きがあるため、口の中が乾燥状態になるとこうした唾液の効果が損なわれてしまい、虫歯や歯周病、口臭を引き起こすのです。歯を磨きやすくし、虫歯や歯周病を予防するために矯正治療は非常に大切です。
② 発音がうまくできなくなる
歯の間に隙間があったり前歯がうまく噛み合っていなかったりする場合、そこから空気が漏れて発音しづらい場合があります。特にサ行やタ行などの発音がしにくく、言葉が不明瞭になる傾向があります。子供がうまく発音できない場合、舌に問題がある場合もあります。舌に問題があると、歯並びや噛み合わせを悪化させることがあるため、矯正治療と併用して、口腔筋機能療法(MFT)を行う必要があります。当院では口腔筋機能療法(MFT)のトレーニングに重きを置いています。
③ 硬いものが咬めなくなり、消化器官への負担が大きくなる
歯並びが悪い場合は、咬み合わせも悪いことが多く、うまく食べ物を咀嚼することができないことがあります。
十分に咀嚼することができず、細かくできないまま飲み込んでしまうことで消化に時間がかかることから、胃腸への負担が大きくなるといわれています。これが原因となり、消化不良や胃炎、逆流性食道炎、下痢や便秘などになってしまう場合もあります。
④ 顎関節症や顔の成長に影響する
咬み合わせの悪さは顎の成長にも影響します。咬み合わせのずれに合わせて、顎の骨もずれて成長してしまうことがあります。顎がゆがむと顔までゆがんでしまい、顎関節症になり治療が必要となることもあります。当院には専門の口腔外科医がおりますので、お悩みの方は顎関節症外来へご相談ください。
⑤ 頭痛・肩こりの原因になる
歯並びが悪く顎がずれると、顎に近い筋肉や神経にも影響を及ぼし、頭痛や肩こりの原因になることもあります。
⑥ 素直に笑うことができず精神的なストレスになることがある
咬み合わせが悪く歯並びが乱れると、歯を見せて笑うことに抵抗を感じ、人と話すときに口元を手で隠してしまうような癖がついてしまうこともあります。また、歯並びのコンプレックスが原因で自分に自信が持てず、消極的になり、人前で話せないなどといった、人とのコミュニケーションが難しくなる場合もあります。思春期などに心を閉ざす前に明るい未来を迎えましょう。
悪い歯並び・不正咬合を治すには?
矯正治療を行うことで、悪い歯並びの矯正をすることが可能です。
矯正治療を行う場合は、治療の開始時期、治療内容などそれぞれの患者さんで違いがあり、治療費も異なりますので、まずはLINEでもWebからでもご相談いただけますと治療の必要性、治療開始時期、治療方法、使用する矯正装置など矯正治療に関する説明とともに歯科矯正治療費の詳細についてもお話させていただきます。
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