よく患者様やそのご家族のかたからこのような質問を受けます。インプラントは誰でも受けることは可能でしょうか?年齢に制限はありますか?
今回は当院の外科部長のインプラント専門医から説明させて頂きます。
インプラントは誰でも受けられるのか
ずばりある一定の条件が満たされれば、ご年齢は関係なくどなたでも手術可能です。
インプラント治療の適応については「全身的な問題」と「局所的(主に口腔内)の問題」の両方を精査し審査した後に判断いたします。
全身的な問題
全身的な問題は、重度の糖尿病や肝臓疾患、心臓疾患、血液疾患などに罹患している人は、かかりつけ医と連携し検査結果などを加味して慎重に判断をさせていただきます。
そして、骨粗しょう症の治療薬(ビスフォスホネート系)を服用中の方も考慮が必要です。何より長期的な服用や予防ではなく点滴や注射などをされてるかた顎骨壊死のリスクが高まるためより慎重な対応が求められます。薬物やアルコール中毒の方、ヘビースモーカーの方は治療の予後を左右するためお断りする場合もあります。
局所的な問題
局所的な問題は、歯周病のコントロールがなされていない方、顎の骨が吸収が激しく骨が著しく痩せてしまった方、強い歯ぎしりのある方、対合となる歯との間にかみ合うスペースがない方(クリアランス不足)、極端に歯並びが悪くかみ合わせに問題のある方などは、精密検査の後に徹底した前処置が必要となる場合があります。骨が少ない方、神経の損傷などの可能性が他院であると言われた方も1度相談にお越しください。
インプラントの治療技術は日々進化している
インプラントの治療技術は日々進化し、また材料も進化しております。顎骨が痩せてしまった人でも、処置の内容もによってはインプラントを埋入することが出来るようになりました。そして、条件が満たされれば、高齢者でも安全に手術やその後の処置を受けて頂けます。
当クリニックでも70代や80代でインプラント治療を受け安定した予後の経過がみられるかたもいらっしゃいます。
人生100年に向けて自分の歯で死ぬまで楽しく美味しく食べれる未来を。