日本歯科大学(Nippon University School of Dentistry)は、日本で最も歴史のある歯科大学の一つです。1911年に東京歯科専門学校として設立され、その後、日本歯科大学に改称されました。歯科医療の発展と教育の向上に貢献してきました。
日本歯科大学の良さは、その優れた教育プログラムと豊富な臨床経験にあります。また、最新の技術や研究にも重点を置いており、学生が将来的に歯科医として成功するための環境を提供しています。
日本の歯科医療を確立したのは、明治時代に活躍した西村 京太郎(にしむら きょうたろう)です。彼は西洋の歯科医療を日本に導入し、近代的な歯科医療の基盤を築きました。
日本歯科医師会は、日本国内の歯科医師を代表する組織であり、歯科医療の向上や歯科医師の利益を促進することを目的としています。組織の活動は、教育や研究の支援、政策提言、専門知識の普及などに焦点を当てています。現会長は日本歯科大学卒業の高橋英登先生です。
日本歯科医学会は、日本国内の歯科医師や歯科医療に関わる専門家が集う学術団体です。この組織は、歯科医学の研究や教育の促進、専門家間の情報交換、および歯科医療の向上を図ることを目的としています。
現会長は、日本歯科大学卒業の住友雅人先生です。
今回は、以前に当院の院長が受けた独自取材記事をご紹介します。当院が心がけていることや今後の展望などを話しているので、ぜひご覧いただけると幸いです。
バリエーション豊富な矯正を軸に複数の歯科医師で対応
開院に至られた経緯をお聞かせください。
歯学部卒業後は大学病院に勤務し、矯正歯科を専門に経験を積みました。その後、舌側矯正(リンガル矯正・裏側矯正)のエキスパートであり、数多の症例を手がけてこられた広瀬圭三先生に師事。「広瀬矯正歯科 六本木クリニック」の副院長を務めました。恩師から受け継いだ舌側矯正の技術は、世界的にも高水準のものと自負しています。近年、矯正治療の需要は高まり、装置が目立ちにくいことから舌側矯正を望まれる方が増えていますが、矯正治療に限らず「先端の治療は都心で」というイメージもあると思います。そこで、私が習得した先進の矯正を、都心から離れた場所にも届けたいと開業を考え始めました。矯正治療では月1度の来院が必要なため、通院しやすさも大切です。西東京エリア・神奈川・埼玉・山梨にお住まいの方にもご相談いただけるよう、複数路線が交わり、ビッグターミナルへとつながる吉祥寺駅から徒歩約1分の場所を開業の地に選びました。
クリニックの特徴を教えてください。
当院では、ワイヤー矯正からマウスピース型装置を用いた矯正、部分矯正、舌側矯正、アンカースクリュー装置を用いた矯正まで、さまざまな選択肢をご用意し、精度の高い矯正の提供に努めています。今は目立ちにくい装置もいろいろと登場し、矯正中であることを隠しやすくなりました。これは患者さんにとっても大きなメリットです。また当院には、歯科矯正だけでなく、親知らずの抜歯などの歯科口腔外科や審美歯科を専門とする歯科医師も常勤として在籍しており、幅広い症例について、他院へご紹介することなく院内で対応することが可能となっています。
多分野の歯科医師がいるメリットについて詳しく教えてください。
矯正歯科以外に、歯科口腔外科、審美歯科などを専門とする歯科医師がいることで、インプラント治療やセラミックによる修復治療、顎関節症治療などにも対応できます。また、重度の出っ歯や受け口、口ゴボ、ガミースマイルなどの難しい症例には、アンカースクリューとワイヤー矯正を組み合わせる方法も提案可能です。矯正治療に関しては小さなお子さんから大人の方、ご高齢の方まで幅広くお受けしており、唇・頬と舌の筋肉バランスを整えるため口腔筋機能療法(MFT)も行って、後戻りのない矯正をめざします。他に、矯正期間中にできた虫歯や歯周病の治療、ホワイトニングも実施できる体制となっています。
矯正経験のあるスタッフをそろえ、話しやすい雰囲気に
診療の際に心がけていることは何ですか?
安心して矯正を受けていただくために、質問や悩みを打ち明けやすい雰囲気をつくるよう心がけています。当院のスタッフ全員が矯正済み、あるいは矯正治療中ですので、気がかりや疑問など、どんな小さなことでも気兼ねなくお尋ねください。また、治療計画が決まり矯正を開始してからも、決して歯科衛生士のみに任せることなく、必ず歯科医師が確認をすることで、治療途中の問題点などを早期発見し、解決するシステムを構築しております。一度決めた治療計画には不満があっても口にしづらいもの。とはいえ、口のアーチが変わって開閉しづらさや食べづらさ、話しづらさが出ることはよくあります。もし歯並びが良くなっても、そうした不満を抱えたままとなってしまっては良い矯正とはいえません。ですので、矯正中でも気になることは、気軽にご相談いただきたいですね。
先生のもとにはどんな患者さんがいらっしゃるのですか?
例えば、口元が突出した「口ゴボ」や、前歯の歯茎が見える「ガミースマイル」を治したいとご相談を受けることがあります。ある20代の女性は、口ゴボとガミースマイルの両方があり、笑うときは歯茎が見えないよういつも口元を抑えていて、笑顔に自信がないとお悩みでした。こうした患者さんに対して当院では、矯正用アンカースクリューを用いた舌側矯正で、上顎前歯を圧下させる治療をご提案することができます。口元のお悩みが改善していけば、自信がついて、表情まで明るくなっていきますよ。また、矯正治療は長い期間を通じて行うものですから、患者さんとの関係性も深いものになります。そのため患者さんから、良い縁に恵まれてご結婚された、というようなうれしいご報告をいただくことも。これからもうれしいお話が聞けるよう、お一人お一人の人生に責任を持って向き合っていきたいです。
歯科医師を志されたきっかけ、矯正を専門に選ばれた理由は何だったのでしょう。
祖父、父、伯母と歯科医師が多い家系に生まれ育ち、特に同性である伯母が治療を受けに来た子どもたちに慕われている姿を見て、小さい頃から歯科医師になりたいと思っていました。矯正歯科を専門に選んだのは、自分自身が学生時代に矯正治療を受け、感銘を受けたからです。また、この分野が歯科医療においても特に医療格差の大きい分野であることを知り、高い技術を追求していきたいと、矯正歯科を専門に選びました。
妊娠中・育児中の女性を含め、性別世代を問わず相談を
娘さんがいらっしゃるとか。母親であることが先生の歯科医療に影響を与える面もあるのでしょうか?
2歳になってたくさんお話しができるようになったり、一日でできることが増えていたり。娘が日々成長する姿に、私も知識や技術をアップデートしなければと刺激を受けています。特に矯正治療は日進月歩。新しい装置や材料の開発も進んでいます。論文を読み、より良い治療をするための努力を怠らず、娘と一緒に成長していきたいですね。また母親目線で、妊婦さんや育児中の方が安心して治療を受けられる場であることもめざしています。出産に向けての準備や産後、それぞれのタイミングで、ご本人の立場に寄り添ったフォローをするよう心がけています。子育て中の女性は自分のことを後回しにしがちですから、当院では時間的負担を抑えた矯正にも取り組んでいます。他にも、ホルモンの影響で歯周病になりやすい妊娠中はプロによる歯のクリーニング「PMTC」を必ず提案していますし、8つの大学病院・総合病院と連携し緊急対応の体制も整えています。
今後の展望を教えてください。
クリニックを拡大したいなどとは考えておらず、来てくださるお一人お一人の患者さんに全力で向き合っていきたいと思っています。今は矯正法もさまざまな選択肢があり、見た目の美しさと、噛み合わせなどの機能性、この両方にアプローチする矯正が、目立たない方法で可能になっています。このことをさらに多くの方々に知っていただくために、啓発活動にも力を入れていきたいですね。私の師が私にしてくれたように、志を同じくする矯正治療を専門とする先生方に多くの技術や知識を伝えることで、全国の矯正治療のレベルを世界的に高い水準まで引き上げる一助となれればと思います 。
読者に向けてメッセージをお願いします。
もし矯正を検討しておられるなら、1つのクリニックで話を聞いて決めるのではなく、十分比較検討して決定してほしいですね。今は月に1度だけ専門の歯科医師を呼んで矯正を提供しているクリニックも多いですが、常時診療できる歯科医師がいる矯正歯科医院であれば、ブラケットが外れるなどのイレギュラーなケースにもすぐに対応できます。矯正は期間も長く、費用も決して安くはありません。だからこそ矯正後のメンテナンスも含めて責任を持って対応する信頼できるクリニックを選んでほしいと思います。当院では妊娠中、育児中の女性に限らず、男性患者さんも多く診療しています。また、男女問わず50代、60代の受診も多いです。歯を失いインプラントを入れたことをきっかけに、これ以上歯を失わないために歯列矯正を選択される方も少なくありません。将来を見据え、より良い口腔環境づくりをご提案していますので、ぜひお気軽にご相談ください。