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インプラント矯正とは?

2023.05.02

矯正コラム

インプラント矯正とは、アンカースクリューというチタン合金製の小さなネジを顎の骨に埋め込み、土台(軸)として歯を動かしていく矯正方法です。

インプラントのイラスト

取り扱う医院により、「インプラント矯正」「アンカースクリュー矯正」「ミニインプラント矯正」など様々な名称でよばれています。

「インプラント」と聞くと、虫歯や歯周病が原因で抜けてしまった歯のかわりとなる、デンタルインプラントが思い浮かぶ方が多いかもしれません。矯正治療で用いるインプラントはそれとは大きく異なり、侵襲も少なくまた、歯を補うことはありません。矯正の治療が終了したら埋め込んだ小さなネジは取り除きます。傷跡は2〜3日で完治し、傷跡などは残りません。

この治療方法は、1990年頃から「歯科矯正用ミニインプラント」としてはじまりました。2012年に「歯科矯正用アンカースクリュー」の名称で薬事承認を受け、世界的に安心・安全で良好な結果を得られる手法として、現在も広まっている治療法です。アンカースクリューの素材であるチタン合金は生体への害がなく、骨との親和性が高いものです。これにより、治療期間の短縮をすることができたり、これまでの矯正治療では動かすことが難しかった方向に歯を動かすことが可能になりました。吉祥寺矯正歯科クリニックでは、笑った時に歯茎が大きく見えてしまう「ガミースマイル」、上下の歯の突出により口が閉じづらい「口ゴボ」「出っ歯」「上顎前突」「上下顎前突」などの症例において、効果的に併用しております。顎の骨を切るなどの外科手術が必要であった患者様の、手術なしでの治療も可能になりました。

 

「インプラント矯正」の利点

歯並び

①一般的な歯列矯正法よりも、効率的に歯を動かすことができる。

インプラント矯正では、歯ぐきの中の骨に直接埋め込んだアンカースクリューを固定源にするため、動かしたい歯に対して効率的に必要な力をかけやすくなります。吉祥寺矯正歯科クリニックでは、上顎の前歯が大きく前に突出した「出っ歯」「口ゴボ」などの症例において用いており、通常の矯正治療よりも大きく前歯を後ろに動かすことができるようになりました。

また、抜歯症例において、特に表側矯正(唇側矯正・ラビアル矯正)ではまず犬歯を後方に動かしてから前歯4本をまとめて動かすような二段階の移動を行うことがあります。吉祥寺矯正歯科クリニックでは、裏側矯正(舌側矯正)にアンカースクリューを併用した治療を行うこで、前歯を6本まとめた移動をすることができ、治療期間を短縮できる可能性が高くなります。(咬合関係を考えず、ただ単にエラストメトリックチェーンによるスペースクローズをするなどの治療は除外しております)

 

②奥歯が干渉しないので効率よく歯列矯正できる

従来の歯列矯正法は動きづらい奥歯を固定源にしたり、ヘッドギアなどの外部装置を用いたりして歯を動かしています。しかしながら、奥歯を固定源として歯を動かす場合、奥歯が好ましくない位置に移動してしまうことがありました。またヘッドギアなどの外部装置は自身で着脱が必要なために継続的な使用が難しく(患者様の協力度に左右されやすい)、思うような成果があげられない症例もありました。アンカースクリューを埋め込むことで奥歯を土台とする必要性がなくなり、効率的な歯列矯正を行うことができます。

 

③非抜歯での治療の可能性が上がる

これまで奥歯を後ろに動かす治療はほとんど不可能と考えられてきましたが、アンカースクリューを用いることでそれが可能となりました。そのため、従来は抜歯が必要な症例でも、抜歯をせずに歯並びを治すことが可能となりました。

 

④歯を骨の中に動かす「圧下(あっか)」をすることができる

従来の歯列矯正法では困難とされていた歯の圧下治療(歯を骨の中に沈めるように動かす治療)行えるようになりました。これによって、これまで外科手術の必要性が高い症例であった「ガミースマイル」「開咬」に対応することができます。
ガミースマイルの改善は、前歯部の圧下により、開咬の改善は、臼歯部の圧下により、治療が可能になりました。

 

インプラント矯正での注意点

注意点

①お口の中を清潔に保ちましょう

アンカースクリューの埋入により、特に日常生活における制限はなく、異物感もすぐに慣れてきます。しかしながら、埋入部位を不衛生にすると、感染により歯茎の腫れ等がおこり、脱落につながる場合があります。慣れないうちは歯ブラシがインプラントにあたり、痛みを感じることもありますが、注意して磨くようにしましょう。タフトブラシを使うことでスムーズに磨くことが可能です。

 

②埋入に適した年齢について

通常、骨が安定する12歳以降が適していますが、個人差もあります。高齢の方の場合には、年齢の増加に伴って骨の密度が薄くなることにより、アンカースクリューが脱落してしまう場合もあります。脱落した場合には、安定する良い部位を精査して再度埋入を行います。

 

③喫煙について

喫煙は、傷の治癒や歯肉炎・歯周病のリスクとなり、アンカースクリューの脱落率とも関連があるといわれています。アンカースクリューの定着のためには禁煙が望ましいです。

 

吉祥寺矯正歯科 スタッフ

吉祥寺矯正歯科クリニックでは、歯科矯正用アンカースクリューを併用した治療を行っております。
アンカースクリューの埋入は、経験豊富な常勤の口腔外科医が行いますのでご安心ください。
ご興味のある方は是非一度相談にいらしてください。

鈴木美穂

この記事を書いた人

吉祥寺矯正歯科クリニック 院長

鈴木 美穂

日本歯科大学 生命歯学部卒業。日本歯科大学附属病院 歯科医師臨床研修においてポートフォリオ賞を受賞。
日本歯科大学矯正歯科 勤務後、広瀬矯正歯科に副院長(最終役職)として勤務。2021年より矯正歯科治療専門の吉祥寺矯正歯科クリニックを開業。
日本矯正歯科学会 認定医 取得。日本大学大学院 歯学研究科 博士課程 修了 博士(歯学)。

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