歯科の外来で、お子さま自身が歯ぎしりを気にされるケースは多くありませんが、保護者の方から「夜間の歯ぎしりの音が気になる」「歯がすり減ってしまうのではないか心配」と相談を受けることがあります。そのような相談を受けた際は「成長の一課程として様子をみるべきか」「なんらかの対応が必要なのか」を慎重に判断します。
特に睡眠時の歯ぎしりやくいしばりは、疫学研究では学童期がもっとも高く、加齢とともに減少していくことが報告されています。
子供の歯ぎしりはストレスや咬み合わせが関係しており、歯根に強い力がかかるため顎関節症に関わることもあります。咬み合わせの治療と並行して、ストレスケアを行うことが大切です。成人後も続くことがある歯ぎしりは、子供のうちに矯正治療を施すことで改善が期待できる場合があります。
それでは子供の歯ぎしりの原因と、歯ぎしりによる悪影響や引き起こされるトラブルについてお伝えします。
子供の歯ぎしりの原因
咬み合わせの問題
歯の生え方や顎の形や広さなど、さまざまな理由で不揃いになった咬み合わせを自分で補おうとし、歯をすり減らすことで歯ぎしりが発生する可能性があると考えられています。
乳歯から永久歯へと生えかわる混合歯列期には、特にこの咬み合わせが原因となるケースが多いです。この場合は正しい咬み合わせに修正することで落ち着いてくる可能性があります。
ストレスからくる食いしばり
夜間に歯ぎしりをするケースでは、大人と同様にストレスが関わっている可能性もあります。
精神的なストレスや夢見が悪い、あるいは寝相や枕の高さなどさまざまな問題で睡眠時に歯ぎしりが出てしまう場合です。
子供の歯ぎしりによる悪影響やトラブル
歯ぎしりは長期化しないものであれば基本的に気にする必要はありません。しかし、中には治療が必要になるケースもあります。どのような影響が考えられるのか見ていきましょう。
歯の摩耗・ぐらつき
歯ぎしりをし続けると、歯の表面がすり減り、歯冠(歯の頭)からかかる力が歯根(歯の根っこ)にまで及びます。歯のすりへりにより咬み合わせが変わったり、歯のぐらつきが生じる可能性もあります。
アゴの筋肉への影響
歯ぎしりをしている間は顎周りの筋肉が緊張するため、顎関節にも負担がかかります。重症化すると顎関節症の原因にもなるため、早期の対処が重要になります。
発音
歯ぎしりをすると咬み合わせに異常が生じ、滑舌にも影響します。歯のアンバランスが原因で発音が不明瞭になるおそれがあります。
消化不良
歯ぎしりによって咬み合わせが悪くなると、咬む力や咀嚼効率にも影響します。ものをしっかりと咀嚼せずに飲み込むと、胃腸に負担をかけ消化不良の原因となります。
矯正歯科医院での治療方法
それでは子供の歯ぎしりや咬み合わせを正しく治療する方法についてチェックしていきましょう。
マウスピース矯正治療
マウスピース型矯正装置とは、透明な装置を歯にはめ込んで歯を揃えていく方法です。装着が目立たず、取り外しもきくため虫歯のリスクを抑えます。
ワイヤー矯正治療
ブラケットを歯の表面に装着し、ワイヤーを組み込んで歯を移動させる方法です。歯磨きのケアに慣れてしまえばスムーズな矯正治療に役立ちます。
ストレスケアと専門的な診断で歯ぎしりを予防
子供の歯ぎしりを予防するには、普段からしっかりとものを咬んで歯を整えていくこと、そしてストレスを溜めないようにリラックスできる環境を作ることが大切です。それでも歯ぎしりが続いてしまったときは、矯正治療を専門とする歯科医院を受診し、咬み合わせや歯や顎の状態を調べながら治療計画をたてて治療していきましょう。
この度、吉祥寺矯正歯科クリニックが美容医療(自由診療・審美歯科)のプラットフォームキレイレポに掲載されました。



