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歯科医院での金属アレルギーの対応について

2026.02.02

矯正コラム

歯科医院での治療では、歯科矯正ではもちろん、治療において金属を使用することがあります。今回は「歯科医院における金属アレルギー」についてお伝えいたします。これから歯科治療をしたい、けれども金属アレルギーを不安に思われている方の参考になれば幸いです。

まず初診時の対応として「歯科材料は安全な材料ですが、個人差によってはアレルギーが起こることもあります。」と説明し、詳しく調べていきます。問診時には「どんな症状がでているのか・症状がでたときの様子」をより深掘りし、患者様の症状の度合いを慎重に把握し、症状別の対応を行っていきます。今回は3つの対応別に説明します。

 

①全く症状のない人

健康な体ではあるけれども「自分は金属アレルギーかもしれない」と訴える患者様です。このケースは家族や知人の経験、インターネット情報、美容関連の話題から不安を抱いて受診されることが多いです。
こちらの場合は、「歯科で使用する金属は通常安全であり、ほとんどの方は問題がない」と説明をしたうえで、「心配であれば検査で確認することができる」とご案内をします。
まずは歯科材料は基本的に安全であることを理解していただき、安心していただくことが大切だと考えています。必要があれば検査もご案内をしますが、無理に検査を勧めることは致しません。
また、金属を使用すること事態が嫌だという方は、虫歯等の歯科治療においては公的保険で使用できる材料と、それ以外の自費材料について説明します。

 

②金属製品に被れた経験があるけれども、現在は症状がない人

こちらは、ピアス、ネックレス、時計などで被れた経験があるものの、現在症状が落ち着いている患者様です。
こちらの場合は、過去に反応を起こした金属の種類や状況を丁寧に確認します。必要に応じて皮膚科や専門外来でのパッチテストも検討します。しかしながら、歯科材料と接触皮膚炎の原因金属は必ずしも一致しないので、検査結果を過度に一般化しないように注意をします。
また、現時点で症状がない場合には、口腔内金属の除去を推奨をすることはありません。むしろ、今後の治療や材料の選択のための「予防的情報収集」として整理ができるので安易に除去はしません。
このように、患者様と十分に相談して、治療方針や使用材料を慎重に決定していきます。

 

③現在も金属製品でかぶれを繰り返している人

今まさに皮膚炎を繰り返している場合の患者様には、「どの金属で・どの部位に・どのような症状が・どの程度の期間で」をベースに症状の出現を具体的に問診していきます。金属が特定されていない場合は、歯科治療を進める前に、皮膚科や専門外来で検査と診断をしていただきます。また、このような患者様は、歯科材料にとても不安を抱いていることが多いと思います。そのため、これまでに使用してきた被せものや詰めもの、矯正装置も含めて、歯科で使用されている金属の種類と接触部位を確認し、皮膚科・専門外来と連携をした上で慎重に治療方針をたてていきます。
そして検査結果をふまえて必要に応じてレジンやジルコニアといった代替材料の使用を検討したり、治療前後で新たな皮膚症状が現れていないか確認していきます。

 

④金属アレルギーに関連した症状があり、その治療目的で歯科を受診した人

このような患者様はもっとも注意が必要です。実際に口腔内金属が症状に関与している可能性があります。
関連する疾患としては、口腔扁平苔癬・異汗腺性湿疹・掌蹠膿疱症・全身性接触皮膚炎など様々です。皮膚科や専門外来からの情報提供がある場合はそれも含めて治療方針をたてていきます。
しかし、医療機関からの情報提供がなく患者様自身が金属アレルギーの可能性があると悩まれている場合は、医科と歯科が連携した包括的な評価が非常に望ましいです。具体的には、問診・口腔内診査・既往治療の確認を行い、歯科から皮膚科へ診断依頼を送ります。そして、皮膚科もしくは専門外来で行った検査結果を歯科に共有してもらい、その結果をふまえて除去対象に対するアプローチを順序・時期について計画的に行います。除去後の経過観察も医科と歯科の双方で行い、再燃の有無や新たな症状の出現を確認していきます。

このように金属アレルギーに悩んでいらっしゃる患者様の背景には様々な段階があります。その全ての原因を金属であるとすぐに結びつけるのではなく、初診時にどの段階の症状であるかを慎重に見極め対応していきます。

装置による矯正治療は金属製のワイヤーを使用しますが、主に強度と耐久性に優れたステンレススチールやチタンで作られています。裏側矯正のインコグニトやハーモニーでは、金属のブラケット成分は、金、銀、銅、亜鉛、パラジウム、イリジウムを使用しております。
また当院は、口腔外科の専門医が常勤しており、複数の医療機関と連携をしているため安心して通院いただけます。ご心配ごとがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

矯正歯科ネットプラスの2026年吉祥寺駅周辺のおすすめ矯正歯科5選に当院が選ばれました。

矯正歯科ネットプラス|【2026年】吉祥寺駅周辺のおすすめ矯正歯科5選

鈴木美穂

この記事を書いた人

吉祥寺矯正歯科クリニック 院長

鈴木 美穂

日本歯科大学 生命歯学部卒業。日本歯科大学附属病院 歯科医師臨床研修においてポートフォリオ賞を受賞。
日本歯科大学矯正歯科 勤務後、広瀬矯正歯科に副院長(最終役職)として勤務。2021年より矯正歯科治療専門の吉祥寺矯正歯科クリニックを開業。
日本矯正歯科学会 認定医 取得。日本大学大学院 歯学研究科 博士課程 修了 博士(歯学)。

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