今回は、注目の落ちベロ(低位舌、舌癖)について書いていきたいとおもいます。いまコラムを読んでいる皆さんの舌の尖端(舌尖)はどちらにありますか?「上の前歯の少し後ろについている」「上顎と下顎の真ん中あたりにある」「下の前歯の後ろについている」「空中に浮いている」等、様々かと思います。
もしも上の前歯の少し後ろに舌尖がついていない場合、それは落ちベロかもしれません。または舌の縁を確認してみてください。歯の圧痕がついていませんか?それも落ちベロの傾向があるかもしれません。今回は落ちベロについてご説明します。舌はほとんどが筋肉でできており太れば大きくなり痩せれば小さくなります。そして筋肉がなくなればたるみます、まるでお腹のように。
落ちベロとは「低位舌(ていいぜつ)」といい、舌が本来よりも低い位置にある状態をさします。舌の重さとは一体どのくらいあると思いますか?舌の重さはリンゴ1個分、約300gといわれていて、舌の筋力が衰えることにより舌が下がり、二重顎、滑舌、口腔乾燥、舌に歯の痕等、さまざまな悪影響を及ぼします。
またご家族の中に寝ている間にいびきをかいている人はいませんか?「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」も舌の筋肉が衰えているサインの1つです。舌根沈下や下顎の後退など色々と原因はあります。
舌は、舌の形をつくる4つの「内舌筋」と、舌を動かす3つの「外舌筋」で構成され食べ物を送り込んだり、発音を促したり、私たちが日常生活を送るためにかかせない筋肉です。つまりこの舌の衰えは、日常生活に影響が生じることにつながります。舌の筋力が衰えることにより、食べ物をうまく飲み込むことが困難になり、後々に窒息・誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうこともあるため、今のうちに適切な舌の位置付けと舌の筋力アップをしていきましょう。健康寿命のためアンチエイジングのためかかせないです。
主な方法は口腔筋機能療法(MFT)、あいうべ体操です。舌を鍛えることで、鼻呼吸もスムーズになり、風邪やインフルエンザの予防につながります。また舌とつながっている、顎下の筋肉が引き締まり二重顎が緩和されます。そして舌を動かすことで口回りの筋肉も動き、ほうれい線も緩和されます。
低位舌が原因で歯並びが悪くなっている場合は、矯正治療が必要となります。矯正治療により、歯列を整え、顎の位置関係を改善することで、低位舌の影響を緩和します。矯正治療だけでは後戻りをしてしまいMFTだけでは数年かかって軽度改善などなかなか難しいところではあります。裏側矯正を併用することでさらに改善しやすくなります。吉祥寺矯正歯科クリニックではオープンバイト矯正、口ゴボ矯正、ガミースマイル矯正に裏側矯正(舌側矯正・フルリンガル)治療とMFTなどのトレーニングを併用することで、より効果的に低位舌の改善が可能となりますので、治療中の方は是非トレーニングを行ってみてください。
この度、小野百合内科クリニックと連携をとることとなりました。札幌駅・大通駅の両方から徒歩圏内にあり、通院に便利な立地です。平日早朝や土曜日も診療を行っており、忙しい方でも受診しやすい体制を整えています。糖尿病・肥満・生活習慣病の治療に力を入れており、専門の医師・看護師・管理栄養士が連携し、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供しています。多くの検査は当日中に結果が分かるため、迅速な診断と対応が可能です。生活習慣病の改善・予防をお考えの方はぜひご相談ください。