矯正歯科用語「た行」 Ta-row
大臼歯(だいきゅうし)
歯ならびの中央に近い歯(6番)を第1大臼歯、その後ろにある歯(7番)を第2大臼歯 といいます。 第1大臼歯は食べ物を噛む、咀嚼するうえで最も重要な歯と考えられています。
脱灰(だっかい)
歯の表面のエナメル質などからリン酸カルシウムが溶け出してしまうことを言います。 脱 灰が進行するとエナメル質が白濁する初期のう蝕(初期虫歯)となり、進行するとエナメ ル質に穴があいて重度の虫歯になる恐れがあります。 できるだけ歯の脱灰を防ぎ、再石灰 化を促すためには、飲み物を飲んだ後や食後の歯磨き、プラークコントロールや、日常的 なフッ素の使用などが重要です。
知覚過敏
虫歯がないのに、冷たいものや酸味の強いものを飲食や歯磨きの際に歯がしみる症状です。 歯茎がやせて歯根部分が露出したり、エナメル質が薄くなって象牙質の刺激が歯髄に伝 わって起こります。原因としては歯ぎしりや咬合の不良、間違ったブラッシングが考えら れ、軽症の場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を使って歯磨きをすれば、症状の緩和が期待で きます。治療法としては、しみる歯にコーティング剤を塗布して、外からの刺激を防御し ます。また、歯ぎしりから由来する場合は、マウスピースの装着なども行ないます。
智歯(ちし)
親知らずのことをさします。
智歯周囲炎
正常に生えて来なかった親知らずと、その周囲の歯肉との隙間に汚れや細菌が溜まり、炎 症が起きている状態のことです。高校生から大学生ぐらいの年頃に多く見られ、「ペリ コ」ともいます。初期症状は、親知らずの周囲の歯肉が腫れて、飲食時などに痛む程度で すが、進行すると炎症が広がり、口が開くときに痛みが伴います。さらに顔面や耳のあた りまで痛みが広がり、嚥下時も痛みが伴うようになって、高熱が出る場合もあります。治 療は、炎症部分を消毒し、抗生物質や消炎剤、鎮痛剤を用います。数日で症状が軽くなり、 やがて治癒に向かいます、発熱や炎症がひどい時には、入院治療が必要な場合もあります。
低位
咬合平面よりも低い位置、つまり歯茎側に位置する歯の状態です。噛む位置を合わせるために歯を挺出させる必要があります。
挺出
噛み合わせる相手の歯が失われてしまった場合などに、歯が隙間に向かって歯槽骨から抜 け出てくることです。「エクストリュージョン」ともいいます。噛み合わせる歯がない状 態が続くと、上の歯は下へ、下の歯は上へと伸びていきます。見た目では歯が伸びている ように見えますが、歯槽骨から抜け出てきているので、長期間放置しておくと歯に動揺が 見られます。歯があっても、削ったりして短い場合にも起こります。矯正治療ではバランスを整えるために、意図的に行なうこともあります。また、反対に歯が歯槽骨に埋まっていくことを「圧下(あっか)」と言う。
DBS
ダイレクトボンディングシステム。トレーを介さずに直接歯面にブラケット装置を接着する手技です。矯正の専門医ですら術者の技術によって矯正治療の完成度が左右されます。基本的には専門的な施設での訓練なしに学べることはなく独学でやられる先生が日本国内で増えています。術者は口腔内チェックのたびに歯並びのバランスを見極め、ブラケットの位置や角度を臨機応変に変更して調整し、理想的な歯並びに近づけていきます。歯の傾きなどにより治療中に付け替えることもあります。
ディープバイト( Deep Bite )
過蓋咬合(かがいこうごう)のことをさします。
ディスキング
歯の横の面をエナメル質の範囲内で多少削って、歯の幅を小さくする方法。 抜歯するほど ではない、わずかなスペース不足(1~2mm 前後)のときにおこなう場合があります。 ス トリッピング、IPR(Interproximal Enamel Reduction)と表記することもあります。
デジタルレントゲン
デジタルレントゲンでは「側面および正面からみた骨格に起因する問題点」「歯のコン ディション、歯根の状態、および顎関節の状態」を調べます。 明るくクリアな画像を撮影 することができるため、骨と軟組織がクリアに映し出され正確に骨格を分析することがで きます。また歯の修復物や根の状態などを極めて正確に診察することが可能で、経年変化 による画質の劣化が避けられないフィルムに比べ、いつまでも鮮明なデータで保存できま す。このデータから咬合状態の確認と治療前後の比較をします。
デンタルローン
信販会社が患者様に代わって歯科治療費を立て替えを行い、患者様には信販会社に分割で お支払い頂く方法です。 デンタルローンをご利用いただくことで、患者さまは月々わずか な負担で理想的な治療をお受けていただくことが可能です。ご返済は、ご自分に合ったプ ランを無理なく組む事ができ、急なご入用にもお応えします。 医療用ローンを使うと医療 費控除のメリットが大きくなります。医療用ローンは、患者が支払うべき治療費を信販会 社が立替払をして、その立替分を患者が分割で信販会社に返済します。そのため、信販会 社が立替払をした金額は、その年の医療費控除の対象になります。したがって、一括で治 療費を支払った時と同じ医療費控除の金額になるので節税効果が大きくなります。
疼痛(とうつう)
疼痛(とうつう)とは痛みを示す医学用語です。
トルク
ブラケットを支点にして歯根の捻れや傾きを整えることをさします。顎骨内の動きのため変化を感じにくいですが、健康的な歯並びを作るためにとても重要な治療になります。この過程を経た場合と、経ない場合とでは、歯科矯正を終了させた場合で大きく差がでます。もしもトルクを効かせなかった場合は歯体移動ができずに傾斜移動のみとなり、歯をきちんと植立できていない状態となり歯根が不安定な角度のままとなります。この動きを得意とするのがワイヤー矯正です。トルクコントロールは矯正専門の先生のみができる治療であり一流と呼ばれる先生たちほどこのコントロールの研鑽に余念がありません。
鈍麻(どんま)
感覚がにぶくなることです。
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