さ行 Sa-row
最大の固定
矯正治療で出っ歯などを治療する上で抜歯をした際に前歯を下げる時に奥歯も前にきてしまうことを防ぐ力・固定。 臼歯の近心移動量を抜歯空隙の1/4以上は許されない場合、強力な顎外固定、加強固定、準備固定を用いる必要がある 。
歯根(しこん)
歯の下部の歯槽骨の中に入っている部分。エナメル質より下部の根っこの部分を「歯根」 といいます。 歯根の表面からセメント質、象牙質、根管という構造になっています。歯根 と歯槽骨の間には、歯根膜という繊維状の組織がありクッションの役割を果たします。 ぐきが健康な状態では、歯根は歯ぐきに埋まっていますが、歯周病などが進行し、歯槽骨 が減って歯ぐきが下がってしまうと、歯根が歯ぐきから露出してしまいます。 この場合、 セメント質は非常に虫歯になりやすいので注意が必要です。
CT(コンピュータ断層撮影)
X 線を使って口腔の断層像を撮影します。3 次元的に把握することが可能となり、 骨の厚 みや量、歯根の形態、位置、埋伏歯、親知らずなどの立体的な形や位置関係を得られ、 口 腔内の詳細を把握できる点が利点です。
歯根膜(しこんまく)
歯根と歯槽骨を繋いでいる繊維性結合組織です。 この歯根膜のおかげで、歯は簡単に抜け ることはありません。 歯根膜には歯を歯槽骨を繋ぐという役割以外にも、「噛み応え」を 感じるという役割や、歯に伝わる咬合力を調整するという役割もあります。 歯根膜の大部 分はコラーゲン繊維で、オキシタラン繊維や弾性繊維もわずかに含んでいます。 歯に弱い 力をかけると、歯根膜の中の毛細血管に充血やうっ血が起きます。充血やうっ血が継続す ると、歯根の周りの歯槽骨に骨吸収や骨添加が起き、結果的に歯が動きます。このメカニ ズムを利用して矯正治療を行い、歯列やかみ合わせを調整します。
シザーズバイト
不正咬合の一種。 ハサミの刃のように、臼歯と臼歯がすれちがってしまう状態です。 顎 を横にずらして咬んでいるような、機能的問題の原因になっている場合があります。
歯周病(ししゅうびょう)
歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれる【歯周病菌】に感染し、歯肉(歯茎)が腫れたり、 出血したり、そのまま 放置し続けると、歯を支えている歯槽骨が吸収し歯茎が下がってい く状態になってしまいます。 歯磨きが不十分なためにおきる病気ですが、これら歯周疾患 のうち歯槽骨まですすみ歯周ポケットの 深さ自体が深くなってしまった状態を歯周病といいます。
歯周病菌(ししゅうびょうきん)
歯周病の原因となる細菌のことです。 代表的なものはポルフィノモナス・ジンジバリス、 トレポネーマ・デンティコーラ、タンネレラ・フォーサイセンシアです。
歯石(しせき)
歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウムなどにより石灰化したもの。 歯ブラシでは落とせ ない。専門的な道具を用いて除去する。
歯槽骨(しそうこつ)
歯槽骨は顎骨の中でも特に、歯を支えている部分のことです。 歯槽骨と歯の歯根表面を覆 うセメント質は歯根膜で繋がれているため、歯は簡単に抜けることはありません。 しかし、 歯周病が進行すると歯槽骨や歯根膜が破壊されるため歯を支えることが出来なくなり、歯 が抜けてしまうことがあります。また、歯周病で一度吸収してしまった歯槽骨は、どんな に良い治療を行なったとしても回復が非常に困難です。
歯槽膿漏(しそうのうろう)
歯ぐき(歯肉)から膿が出るようになってしまった状態などをいう。 膿が原因で口臭がす ることもあります。正式な歯科用語としては「歯周病」ですが、排膿が見られる状態だと すると、歯周病がかなり進行した状態と考えられます。
歯肉(しにく)
歯ぐきのこと。歯を支えている組織(歯周組織)のひとつです。
歯面研磨(しめんけんま)
不歯の表面を磨くこと。 矯正治療では装置を接着する際の前処理で行います。
上顎前突
オーバージェットが7~8mm以上もある不正咬合の状態です。
小臼歯(しょうきゅうし)
小臼歯とは、前から4 番目の第一小臼歯と、5 番目の第二小臼歯のことです。 小臼歯の位 置自体が見た目に目立たず、また、かみ合わせにおける役割が比較的曖昧なこと、また前 歯のでこぼこなど、歯列矯正で治したい場所から近く、矯正治療に適しているなどの理由 により、抜歯を併用した歯列矯正では、便宜抜歯の対象歯になることが多いです。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
不正咬合の一種。 上顎の前歯が前方に出ている状態です。いわゆる「出っ歯」のこと。 原因としては、【歯並び・噛み合せが原因】【骨格が原因】【歯並びと骨格の両方が原 因】などのタイプがあります。 また口が閉じづらいため、口呼吸の原因となり、口呼吸は 歯肉の炎症等お口の中に悪影響がある以上に全身体にも様々な悪影響をもたらす原因となります。
上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)
不正咬合の一種。 上顎の前歯と下顎の前歯の両方が前に出ている状態になります。 横顔 をみるとE-ライン(エステテックライン)から大きく口元が前に出ている状態になっています。
シーラント
奥歯の溝を薄いプラスチック樹脂で塞ぎ、虫歯などから予防する方法です。奥歯の溝は狭 く深いため、歯ブラシが届きにくく汚れが溜まりやすいことから、プラスチック樹脂で奥 歯を完全に塞いで保護することで虫歯の発生を予防します。近年ではシーラント材料も発 達し、歯を固く丈夫にしてくれるフッ素を混入したフッ素徐放性シーラントなども開発さ れるなど、予防効果がさらに向上している。子供の乳歯や生え始めたばかりの永久歯に用 いられることが多いです。
診断(しんだん)
現状の咬み合わせ、歯の状態、口元などについての説明と、検査結果をもとにした最適な 治療方針、それに伴う治療費などについての説明をすること。
審美治療(しんびちりょう)
一般の歯科治療よりも、より見た目を重視して行われる歯科治療のことです。 歯を白く綺 麗にしたり、歯ぐきの色を美しいピンク色に改善するなど、健康的で美しい口元を作るこ とを目的としています。
スケーリング(歯石取り)
歯に付着している歯垢や歯石を取り除くことをいいます。 歯垢は、放っておくと、唾液中 のカルシウムなどが沈着し、石灰化し、歯石となります。 歯石は不潔なだけでなく、歯周 病の原因ともなります。 虫歯などの口腔内のトラブルを予防するためにも定期的におこなうことをお勧めします。
ステイン(着色)
色素性付着物のこと。 お茶やコーヒー、タバコのヤニなど着色性飲食物が歯の表面に付着したものです。
スマイルライン
笑ったときの前歯と唇のラインです。 微笑んだ口元の上側の歯のラインが、下唇の上端と平行になった状態が、調和のとれた美しい口元とされています。
スレッド
矯正治療で用いるゴム製の糸のことです。主に歯と歯の間の隙間を閉じるときに用います。
正中(せいちゅう)
顔を正面から見た場合の真ん中、中央のことです。
正中離開(せいちゅうりかい)
不正咬合の一種。 上顎の前歯の歯と歯の間に隙間ができている場合状態。いわゆる「す きっ歯」別名「空隙歯列」ともいいます。あごの大きさに対して歯が小さい場合や、生ま れつき歯の本数が足りない場合に起こりやすいといえます。また、噛み合せそのものが原 因の場合や上唇の中央のスジ(上唇小帯)が強すぎる場合など様々な原因があります。
セカンドオピニオン
より良い治療を求める場合には何人かの歯科医師に意見を求めて、その中から最も良いと思うものを選ぶという方法です。
舌癖(舌突出癖)
発音や嚥下時に無意識に舌を前に突き出す癖です。上下顎前歯の唇側傾斜、前歯部の開口、空隙歯列などが生じます。また矯正終了後の後戻りにも影響が生じます。
セットアップ模型
矯正治療を行う前に、治療後の歯並びを予測して作製する予測模型のことです。
セファロ・セファログラム
一定の規格のもとに撮影された頭部のX線写真のことです。主に側面から頭部の骨格、口 元を調べるためのものです。不正咬合の診断、矯正治療の治療計画に欠かせないものです。
セパレーションエラスティック
歯と歯の間に隙間をつくるために用いるゴムのことです。主にバンドを装着するための隙 間を作るために用います。個人差はありますが、使用中は歯が動くことによる痛みが生じることがあります。
セメント質
歯根の外側にあり、薄く覆っている硬組織です。
セルフライゲーションシステム
一般的なブラケットでは、ワイヤーとブラケットを結紮(けっさつ)する必要があります が、 このセルフライゲーションブラケットでは、自らワイヤーをとめる事ができます。 また、開閉式のスライド構造になっているため摩擦がかからず、歯が動きやすく痛みも少ない特徴があります。
先天性欠如(せんてんせいけつじょ)
歯の形成異常のこと。 生まれつき歯が形成されていないため、歯が生えてこない状態です。 レントゲンを撮影することにより欠如歯を判断します。空隙歯列や近接歯の傾斜を招きま す。上顎では側切歯、第二小臼歯、第三大臼歯、下顎では側切歯、第二小臼歯、第三大臼 歯が先天性欠如になることが多いです。
象牙質(ぞうげしつ)
歯の大部分を占める硬組織。 エナメル質、セメント質の内側にあり、主成分はハイドロキ シアパタイトですが、エナメル質よりも柔らかい組織です。
叢生(そうせい)
不正咬合の一種。 歯並びがでこぼこになっている症状。別名は「八重歯」、「乱杭歯」と いう。 でこぼこの歯並びの原因は、歯が生えるスペースが足りない為に起きます。 ほと んどの人は叢生を伴っているといえます、虫歯などで乳歯を早く失ってしまうと 叢生になりやすくなります。
咀嚼(そしゃく)
食べ物を歯で噛んで、すりつぶし細かく砕くことです。 咀嚼という行為自体が、食物の消 化吸収率を高めたり、顎骨の成長を促したり、唾液の分泌により口腔内の環境を整えるな どさまざまな役割を果たします。咀嚼には、消化を助ける働きだけでなく、あごを発達さ せて歯を丈夫にしたり、唾液の分泌を促すことで口腔内の滅菌や再石灰化を促進する効果 があります。また、内臓の働きを助け、大脳の働きを活発にすることで、精神安定や肥満 防止などにも有効とされます。不正咬合や圧力異常は、咀嚼機能に悪影響を及ぼすとされ、 歯周病や顎関節症の原因となる場合もあります。
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