上下の歯をかみ合わせようとしているのにも関わらず、上下の歯同士が通常とは反対に咬んでいたり、上下の歯にすれ違いがおきてしまい、うまくかみあわない状態の相談で来院される患者様がいらっしゃいます。かみ合わせの異常はさまざまですが、今回は交叉咬合(クロスバイト)と鋏状咬合(シザースバイト)についてご案内します。
交叉咬合(クロスバイト)
上の歯と下の歯をかみ合わせたときに、上の奥歯の頬側のかむ山(頬側咬頭)が下の奥歯の頬側のかむ山よりも内側(舌側)に入り込んでしまい、通常とは逆になってしまっているかみ合わせの状態をいいます。
上下の歯並びが部分的に反対に交叉(クロス)しているかみ合わせです。
ちなみに前歯では一般的に反対咬合とよばれています。
鋏状咬合(シザースバイト)
上の歯と下の歯をかみあわせたときに、上の奥歯の舌側のかむ山(舌側咬頭)が下の奥歯の頬側のかむ山(頬側咬頭)を越えて、外側(頬側)にとび出している状態です。
奥歯の上の歯と下の歯が、はさみの様にすれ違っているため、鋏状(はさみじょう)咬合ともよばれます。
どちらのかみ合わせも、上手く食べ物を噛むこと事ができず、舌や頬を噛んでしまうことがあります。また鋏状咬合(シザースバイト)は咬む面に歯垢や汚れが溜まりやすく虫歯のリスクが高まります。
これらのかみ合わせは奥歯にあることが多く、前から見ただけではわかりません。相談にいらっしゃる患者様は「かみ合わせが悪い」という主訴で来院されることが多いです。
また、ご自身では症状に気付かず、一般歯科で指摘されたことをきっかけに矯正歯科を来院される方も少なくありません。
矯正治療で治療する場合は、ワイヤーで歯並びを整えながら、「顎間ゴム」といわれる患者さん自身でかけるゴムかけにご協力していただき、医院と患者様の二人三脚で改善することがほとんどです。
また、外側を向いた上顎の奥歯を内側に引き込む動きとなるため、歯の裏側に装置をつける「舌側矯正(リンガル矯正、ハーフリンガル矯正)」での治療は、効率的に歯を動かすことができ、治療期間が短縮できるメリットがあります。
しかしながら、骨格的に左右どちらかのズレが原因で、このようなかみ合わせが生じている場合もあります。骨格の非対称が強い場合は、外科的手術を併用した矯正治療をご案内することもあります。治療難易度は、奥歯にいくほど、そしてすれ違いになっている歯の本数が多ければ多いほど難しくなります。
矯正治療のみで改善されるのか、外科治療を併用しなければならないのかは、精密検査によって慎重に判断いたします。
日常生活で噛みづらさ、舌や頬の粘膜をよく噛んでしまうなどのお悩みがありましたら、ぜひご相談にいらしてください。
ケーオーデンタルフェア 2024
東京国際フォーラムにて2024年10月5日6日と開催され参加してきました。日本国民の歯科医療に貢献するために多くの企業が参加し最新の材料や医療機器の説明やデモが行われまた、著名な先生がたのセミナーも多く行われました。当院のドクターや衛生士も参加し多くを学べ明日からの医療に少しでも患者様に還元できるよう研鑽を積んできました。虫歯治療、歯周病治療はもとより予防歯科の発展がテーマとなりセミナーのレベルも次のフェーズへといきはじめました。
ライオンのムシバラス君は矯正だけだとだと治療は完成しないためインプラント併用した治療計画が必要とみなが話に盛り上がっておりました。インコグニトによる裏側矯正(舌側矯正)とMFTを併用しガイデッドサージェリーを使用したストローマンのインプラントの埋入となります。