マウスピース矯正は、使用する装置が透明で薄く目立たないこと、また取り外しができることで、需要が高まっています。
しかしながら治療による問題点も多く生じてきており、この度雑誌『週刊ダイヤモンド』9月3日号で、「後悔しない『歯科治療』」が特集されました。
記事の中で、格安マウスピースで『数年後にトラブル表面化』と歯科医が警鐘を鳴らしています。
マウスピース矯正の問題
日本の格安マウスピースの登場
マウスピース矯正では、一般的な矯正治療に用いられるワイヤーやブラケットではなく、歯型に合わせて作られる透明な矯正器具が使われます。世界的にはアライナー矯正と呼ばれており、日本ではマウスピース矯正の名で広く知られています。
米国のアライン・テクノロジーが開発した「インビザライン・システム」が先駆けであり、その費用は、70~120万円前後です。
それに対し、日本では昨今30~40万円の格安マウスピースが登場し、SNSを中心に広がっています。
マウスピース矯正で注意する点
多くの歯科医たちがくれぐれも注意してほしいと呼びかけているのは、専門の歯科医師による正しい診断、検査がなされていないマウスピース矯正です。
矯正歯科における日本最大の学術団体である日本矯正歯科学会は、歯科医師による対面治療を基盤としないマウスピース型治療について、専門的見地から「重大な懸念」を表明しました。
マウスピース矯正は、大学病院や専門施設で矯正専門の研修を行っていない歯科医師でも治療をすることができます。
治療開始の時点で、専門の矯正歯科医による正しい診断・治療計画の立案が不可欠であることはいうまでもありませんが、より重要であるのは、計画どおりにいかず、マウスピース矯正で治療がうまくいかなかった場合です。
マウスピース矯正はかみ合わせに問題が出る場合が多く、これ以上マウスピースで治せないと判断された場合、ブラケットとワイヤーを使い治療を継続していくことも少なくありません。
一般的な矯正治療の経験がない先生は、その治療を行うことができません。
矯正治療で後悔しないためには
矯正治療は見た目だけではなく、正しいかみ合わせを獲得し、健康に寄与するために行う治療です。
正しい治療方針を立て、回り道することなく最短で治療を進めることが最善の治療といえます。
「安いから」という理由だけで、安易にスタートするのではなく、適正な教育を受け、経験を積んだ歯科医師の管理の下で、治療をはじめることを強くおすすめいたします。
吉祥寺矯正歯科クリニックでは、精密検査において、関節の位置を把握するために、全症例で顎態模型を作成し、かみ合わせの状態や機能を分析するようにしております。
また、歯並びに影響を与える舌癖がないか、どのような舌癖であるかを必ず確認致します。
マウスピース矯正にご興味がある患者様に対しては、マウスピース矯正に適した症例であるのか、正しく診断を行い、ご納得されるまで詳しく説明をいたします。
見えにくい矯正治療を希望の方には難症例や多くの症例に対応ができるフルオーダーメイドの舌側矯正(裏側矯正・リンガル矯正)を吉祥寺矯正歯科クリニックでは行っております。
矯正治療にご興味ある方、歯並びにお悩みのある方、是非一度ご相談にいらしてください。