今回は少し専門的な言葉をテーマにお伝えします。皆さまは一般歯科や矯正歯科に通っているときに「かみ合わせでスピーが少しきついので調整しましょう」と治療中に聞こえてきたり、診断の説明時に耳にしたことはあるでしょうか?歯のかみ合わせに重要な「Speeの湾曲(スピードのわんきょく)」についてお話しします。
まずスピーを軽く説明すると、下顎の歯列を横から見たときに、噛む面(咬合面)が奥歯から前歯にいくにつれて上に向かって凹湾した線になっている状態の湾曲線のことをいいます。
もしも咬合平面が適切なスピー湾曲を描かずに咬合状態が悪い場合、かみ合わせのバランスが崩れ、歯の破折や顎関節症、虫歯、歯周病などあらゆる症状を招きます。また、お口の中だけの問題にかぎらず、身体のバランスの悪化にもつながり、結果的に全身に影響が出てしまう可能性があります。
上下の歯を使って食べ物を噛む際、ただ縦に歯を動かしているわけではなく、歯で食べ物をすりつぶすために前後左右に下顎を動かしています。そのときに咬合平面をスムーズに動かすために、すべての歯の当たるバランス、スピー湾曲の形も考慮しないといけません。矯正治療では、このような細部のかみ合わせについて考慮するため精密に検査し入念に治療計画をたてているのです。
矯正治療は、「ただデコボコが綺麗になった」「出っ歯が治った」などの見た目だけではなく、治療が終わった後も、顎や歯に負担が無く快適にお食事や会話ができるよう、機能面を考えながら治療を進めています。
矯正治療は数年にわたる治療となるため、通院中、患者の皆さまが少しでもご不安なく過ごしていただきたいと考えています。当院に勤めるスタッフは、全員に矯正治療の経験があります。気にかかったこと、ご相談したいことなどありましたら、お気軽にお声がけください。素敵な笑顔を実現するための矯正治療、ストレスなくリラックスして通っていただけますよう、最善を尽くします。
信頼のできる医療機関にて紹介されました。